塾を替えようかと思っても転塾はメリットの方が多いのか、デメリットの方が多いのかわからずズルズルと通い続けている子もいると思います。

転塾はいつするべきか

転塾する人が増える時期は新学期・進級時ですが、辞めたいと思ったらすぐにやめてしまう人も中にはいます。

すぐに辞めさせてもよい場合もありますが、様子を見ながら新学期・進級時に転塾をさせる方がいいと思います。

以下、転塾をしたほうが良い場合を4つ挙げておきます。

塾講師と相性が悪い

相性が悪い講師の授業を受けていては、成績が伸びないばかりか勉強嫌いにさせてしまう可能性もあります。

個別指導塾や家庭教師ならば講師を変えてもらえばよいですが、集団授業ではそうもいきません。

特に英語・数学の講師が合わない場合はできるだけ早く転塾をするべ気だと思います。

レベルに合わなくなった

個別指導の場合は自分の実力に合わせて教えてもらえますが集団授業ではそれができません。

特に私の塾のように小規模の個人経営塾に通っている場合、成績が良くなりすぎたり、授業についていけなくなったとしてもクラスを変えることができない場合もあります。

そのような場合は塾長に可能な範囲で対応をお願いするか、それが無理であれば転塾を考えたほうがいいです。

ただ、「慣れ親しんだ今の塾を変えたくない」という場合は、その塾に通うことが勉強をする原動力になっているかもしれないので無理に変えると失敗するかもしれません。

「別にこの塾にはさほど愛着はないし、成績を伸ばすために塾を変える必要があるなら変えてもいい」という場合は気にせず転塾してください。

半年以上在籍しているのに成績が伸びない

定期テストの5教科平均で平均以下しかとらせきれない場合はもちろん、偏差値50すら取らせられない場合も転塾を考えるべきです。

どれだけ勉強が嫌いでやる気のない子でも、指導をする限り平均点は取らせるのが塾の務めです。

半年以上通っているのに成績が伸びない場合は転塾を考えていいと思います。

ただし、子どものやる気・勉強時間・勉強に対する姿勢などをみて、客観的に努力をしている姿が見られたら、親が望むような点数がとれなかったとしても塾を続けることを勧めます。

親としては420点くらいは取らせたいのに、いつも380点くらいしか取れないという場合もあると思います。

親の希望には届いていなくても、もしかしたら他の塾だったら320点を取らせることさえできないところを、その塾の指導によって380点が取れるようにしている可能性もあります。

塾の怠慢で成績が伸びていないのか、子どもの努力以上の成績を出させているかの見極めは親がしっかりとしましょう。

※ 塾を頻繁に休む生徒の成績を伸ばすことは不可能です。通いたいと思わせられなかった塾にも少しだけ責任はあるかもしれませんが、この場合は自分自身に問題があります。成績が伸びない理由を塾のせいにしてはいけません。

勉強をさせきれない

放っておいても勉強をする子に育てられる塾がよいです。

とはいっても、勉強習慣がついていない中学生を人から言われなくても勉強をするようにさせる塾はそうはありません。私の塾も例外ではないです。

少なくとも、定期テストや入試直前期に勉強をさせきれる塾であればよいです。

定期テストで平均点以下しかとらせられない塾は本当に論外です。

私の塾に中途入塾してくる生徒の半数以上が個別指導塾からの転塾なのですが、1年通っても偏差値50を一度もとったことがない、それどころか2年も通っているのに偏差値50どころか40前後しかないという子もいます。

私の塾は「勉強をする」という前提で入塾してもらうので、そのような子でもよほどのことがない限り3ヶ月以内に偏差値50を超えます。

勉強をさせきれない塾は、いつまでたっても成績を伸ばすことはできません。お金を捨てるようなものなので、子供が「その塾は面白いから辞めたくない」といっても、しっかりと話し合って転塾の方向にもっていくべきだと思います。

参考:学習障害

メリット

転塾のメリットを挙げておきます。

成績が伸びる

環境が変わり、心機一転努力しようとするので、暗記さえできれば高得点が取れる定期テストではいきなり結果が現れることが多いです。

英語・数学・国語の実力テストでは急激に成績が伸びることはあまり考えられません。

上手に力を引き出すことができる塾であれば、もともと実力があったのに成績に反映されていなかった人の成績を急に伸ばすこともできます。

ただし、その塾が適切な指導ができなければ、転塾してすぐの定期テストではある程度成績は伸びるが、すぐに元通りになることもあることを忘れてはいけません。

塾は、そこの塾長がどれだけ子供の教育を考えているかにより全く違ってきます。

デメリット

デメリットを3つ挙げておきます。

成績の把握

何が理解できて何が理解できていないかを普通の塾講師であれば把握しています。

しかし、転塾直後の生徒の実力は知りようがありません。

入塾テストでは、成績が良いか悪いか、計算はできるけれど文章題はできないなどは分かりますが、実際に授業をしてみないと本当の実力は分からないのです。

実力が分からなければ的確な指示ができません。

なので、受験直前期に塾を替えるのは危険です。

直前期になる前に早く決断してください。

私の塾でも、中学3年生が夏休み終了後に入塾することがありますが、「もっと早く決断をしてくれればもっと成績が伸び上を目指すことができたのに」ということがあります。

夏休み前に入塾をするか、夏休み後に入塾するか、1か月の違いしかありませんが、勉強をさせきれない塾で1か月時間を無駄にするとその後の成績の伸びが全く違います。

中学3年の1学期に「この塾ではダメ」と思ったら、夏休みまでには転塾するべきだと思います。

友達

仲の良い友達と一緒に通っているから塾に通っているという生徒もいます。

そのような場合、塾に通うことそのものを止めてしまうこともあります。

とはいっても、塾に通っても成績が伸びていないのだから塾に通わなくても大した問題ではないかもしれません。

「成績が伸びない塾でも、塾に通わなければさらに勉強をしなくなる」と不安になると思いますが、成績が伸びない塾に通って中途半端に勉強をしても意味がないです。

定期テストでは多少点数が下がるかもしれませんが、入試問題を解けるようにはならないからです。

塾そのものを辞めることになった場合、本人が「やる」というまで待つしかないと思います。

環境の変化

環境が変わるとうまく適応できない子が意外といます。

親から無理やり塾を移らされた場合、反発する子も多いです。

子どもの性格から「辞めさせたら逆効果」という場合、辞めさせる前に様子を見ましょう。

塾に通う必要性を子どもと話し合って、「成績が伸びない状況が続くようだったら今の塾を続けさせることはできない」と言ってもいいと思います。

転塾を切り出せない

転塾をすると決断したのに、なかなか塾に切り出せない方もいると思います。

しかし、辞めると決めた時はすぐにその意思を塾に伝えるべきです。

「塾とぎくしゃくするのが嫌だ」「断るのが何だか億劫」という理由でズルズルと塾を続けさせても子供のためになりません。

塾によってはしつこく続けさせようとするところもあると思いますが、「もう辞めます」以外の言葉を出さず、塾の話に耳を傾けるのをやめてください。

意志の強さを見せたらほとんどの塾がすぐに手を引きます。

少しでも話を聞くそぶりを見せたら長々と話聞かされることになり、押しに弱い人は言いくるめられて結局続けることになってしまいます。

ただし、相手も人間です。不快に思わせないように「辞めます」と伝えてください。

そうしなければ、後で面倒なことになる可能性もあります。

強い意志をもって

塾側から何と思われようがかまわないというのであれば、電話で「もう辞めさせます。来月から別の塾に行きます」と言いましょう。

退塾届を書く必要があるなら、さっと塾に行って何も話をせずに書いて提出しましょう。

塾が引き止めようと必死になると長時間、話をさせられ時間を無駄にします。

しかも、口車に乗って「やっぱりやめたらだめなのかも」と思い、結局やめられないこともあるでしょう。

はっきりいって、成績を伸ばせられない塾はダメです。平均点以下しかとらせられない塾に通ってもお金の無駄です。

そのような塾が「これから頑張れば成績は伸びる」「これまで頑張ってきたのにもったいない」「ほら、これが他の生徒の成績、ずっと成績が伸びなかったのにこの時期から急に伸びだしている生徒が多いでしょ?君もこれから伸びるんだよ」

そんなことを言われても、無視です。

もちろん勉強をしなかった自分も悪いです。しかし、勉強をさせきれなかった塾も悪いです。

参考:塾に関連するページ