ここ1か月ほとんど本を購入していないのですが(今確認したら今月はこの本を合わせて8冊しか購入していませんでした)。
だいぶ前に予約注文をしていたのがさっき到着
注文したの完全に忘れていました。
目次
教師崩壊
今週中に読みます。
昨日2章までざっと読みましたが、この本はどうやら「国になんとか今の状況を変える努力をして」ということを訴えるために書いたもののようです。
14日に読み終わりました。
やっぱり、一般向けの本ではありませんでした(一般の人が読むことで現状を知ってもらいたいという気持ちもあるだろうが)。
学校の先生が置かれている状況を、学校の先生自身に改めて自覚してもらい(できるなら一致団結し)、自分たちの環境を変えるために何が必要かを考えてもらうための啓発書。
そして、「教育制度を決める人たち、もっと真剣に考えてよ、なんでもかんでも先生にやらせようとするなよ」と訴える本。
ネット記事を書籍にしたような内容なので、すらすら読めますが・・・
子育てしている親が見たらただ不安になるだけなので読まないほうがいいかもしれません。
読むとしても、頑張っている先生がたくさんいるとうことを理解したうえで読まないと、
公立の学校に通わせて大丈夫?
と不安だけが募るでしょうし
高校だけでなく、中学ですら、自分の担当科目でさえ、生徒にかなわない先生がいるかもしれない(受験指導ができない)ということも推測されてしまうので・・・
※ 教育に関心がありアンテナを張っている人には新しい情報はあまりないと思います。
学校の先生の質
タイミングよく最近、予備校の先生がこの話題をツイッターで取り上げていました。
「学校の先生をなめるな。どれだけ頑張って、子供たちの基礎学力を鍛えてあげているんだ。」
と
私は、この意見に納得できる点もあるし、できない点もあります。
「学校の先生」とひとくくりにするのがそもそも違っているんです。
「教師崩壊」でも触れられていましたが、小学校の先生の中には子供を威嚇して従わせることでしか学級を成立させられない先生もおそらくいるはずです(私が直接先生の授業を受けたわけではないので何ともいませんが、話を聞く限り結構危険な先生もいるみたいです)。
中学校の先生も頑張っている先生が多くいる中、まともに授業ができていない先生がいるということも聞きます(「教師崩壊」にもそういう先生が現実にいるということが書かれていますし)。
公立学校の先生の質を上げるには、無駄な仕事の削減、これは喫緊の課題だと思います。
変態コース
「偏差値コース」と「変態コース」これは面白い。
「入試すらない"N高"から、ついに東大生が生まれた理由」(President online)
塾講師としての経験、教育社会学関連の本の情報、を基に考えれば、公立小中学校の授業が子供たちの学力にどれくらい影響を与えているのか、ある程度推測できます。
「学校の授業がないから成績が下がる」
だとか
「オンライン授業をすればそれでOK(もちろんそれでOKと言っている人はいだろうが、そうすればしないよりはましだと考えている人は多いように思える)」
といった話題が上がることを何度も目にすると
本質はそこにはないのに・・・
ということもちょっとだけ分かる記事です。
N高から東大生や京大生、早稲田・慶応に合格する子がでてくるのは全く不思議ではなく、彼らはむしろN高だったから合格できたわけです(博多青松から九大に合格する人も珍しくないですよね)。
あとは、話は変わるけど、子どもの得意不得意を見てあげる
明らかに苦手な個所があり、努力で補うことも難しいのに、「勉強しろ」とだけ言うのはナシ
テストの結果だけを見て、感情的になり「なんで勉強しない」「なぜそんな点数なんだ」と言うのではなく、
努力に見合った結果が出なかった原因を探ることが大切。
社会の暗記、漢字の暗記が普通にできているからといって、他の科目もすべてできるというわけではなく(これらは単純暗記で結果を出せることが多いので、極端に勉強が苦手な部分があっても点数が取れてしまうことは普通にある)。
もしかしたら、
数学で計算が出来なかったり、
設問の意味を捉えることができなかったり、
英単語(アルファベット)の暗記が苦手だったり、
論理だてた説明をされてもまったく理解できなかったり
するわけです。
このように極端に不得意な部分があるのに、それに気づかれないまま中学生になる子は少なからずいるはずです。
「勉強ができないから塾に入れる」の前に、何が原因で勉強が出来ていないのかを見るべきです。
それが単に勉強をさぼっていることが原因なら塾に通うことで一気に成績が伸びる可能性はありますが、そうでなければ成績が伸びるどころか学年が上がるにつれ下がる可能性もあります。
もちろん、時がたつことでできるようになる可能性がないとは言えません(興味を持ち始めたら急に勉強ができるようになったり、特定の科目だけものすごくできるようになったり)。
ただ、脳機能に何らかの問題がある場合、努力をすれば少しずつできるようになるとしても、学校の勉強で平均以上にならないことも考えられます。
努力に見合う点数が出ないと感じられる場合は、結果をみて怒るのではなく、なぜそのような結果になったのかその原因を把握することが先決です。
偏差値だけがすべてではなく、すべての人が5教科の総合偏差値で勝負をする必要はなく、
やりたいことがあれば、それに力を入れるという選択もある
ダメなのは、
ダラダラと何もしないで生きること
日本社会(自分の現在に置かれている状況)になじめずに、勉強面が苦手という分けでないのに腐って何もしないという選択肢を選んでしまうこと。