成績が伸びない子の特徴について何度か書いてきましたが

この時期になり検索が増えてきたので改めて簡単に書いておきます。

質も量も

勉強をしない人は勉強法云々の前に勉強をしてください。

勉強は「量より質」でも「質より量」でもなく、「質も量も」です。

大学受験は公立高校受験とは比べ物にならないくらい覚える量があります。

質が大切なことは分かりますが、それは量が伴ってることが前提です。

どれだけ質の高い勉強ができたとしても、1日1時間くらいの勉強では中堅以上の大学に合格することは異次元の天才を除き不可能です(私が1日25時間勉強しても暗記力・理解力において堀江貴文さんにはかなわない。あのような異次元の天才が努力してしまうと普通の人には絶対に敵わない)。

残念ですが不合格になる一番の原因は勉強量が足りないことなんです。

不合格になる子は残念だけど、「大学入試で不合格になる人は受験前に程度分かる」に書いた通り、受験する前から大体わかります。

くり返しになりますが

「その程度の勉強で合格出来るくらいなら誰も困らないんだよ」

なんです。

まずは量

成績が伸びない子の一番の原因は勉強量不足です。

勉強をしていないのに「成績が伸びません。どうすればいいですか?」と問われても「勉強しろとしか言えません」

合格したければ、まずは量をこなせるようになってください。

普通の人が自分の現在の実力以上の大学を目指しているのなら1日5時間の勉強は当たり前です。

今まで勉強をしてこなかった子は

1日1・2時間の勉強でも「今日は勉強したな~」と思ったり

勉強していると思っている時間が4・5時間なのに実際は1時間もしていないといったことがあります。

また、こういう子は

暗記をするときもただ文字を追っているだけで覚えようとする意識がなかったり

教科書に書いてあることをただノートに書き写すだけの作業を勉強と思っていたりしているはずです。

勉強をしなければ成績が伸びるわけがありません。

そこを勘違いしていないか、自問してください。

 

 

勉強をしているのに成績が伸びないという子もいますが、

そういう子はやるべきことを間違えている可能性があります。

嫌いな単元の勉強を避け、すでに分かっていることを繰り返し勉強してませんか?

すでに9割とれる単元を必死に勉強しても10割とれるようにはなりません。9割のままです。

すでにできる単元の勉強をやめ(できる単元かどうかは自分で意識的に把握する)

2・3割くらいしか理解が出来ていない分野があるならそこを勉強すべきです。

9割分かっている単元に10時間かけても1点も伸びない可能性が高いですが、

1年理科の範囲が2・3割しかわかっていないのであれば、それを7割くらいできるようにすれば、7・8点は伸びます

2・3年の範囲も2・3割しかわかっていないなら、3年分合わせて20数点UPするはずです。

 

 

入試は制限時間が限られているゲームのようなものです(こういういい方は嫌いだがそういうシステムだから入試のための勉強は避けられない。避けることができるのは次元の違う天才か、受験をしない人だけ)。

合格(ゲームをクリア)するために何をすべきかを自分で考えなくてはいけません。

合格するために重要性の低い無駄な勉強を排除し、合格するための勉強をしなくてはいけません。

 

学校や塾から与えられた課題を何も考えずに機械のようにこなす前に、自分でやるべきことを考えてください。

 

西南・福大を目指している人は「西南学院・福岡大学に合格するために必要な勉強時間の目安」も参考にしてください。

あとは、「寝るな」です。

合格する人は寝ない」んです。

寝るなら、昼飯を食った後、家に帰ったときに疲労で頭が働いていないときなどに仮眠を15分程度入れてください。

 

中学生が1年の時から他のことを犠牲にし受験のためだけに大量の課題をこなすことに、たとえそれで学校の成績が上がったとしても意味がないと私は考えていますが(だから、受験さえ何とかなればよいという考えをしている人とは話がかみ合わない)、そういう考えの私でも入試直前期に受験に特化した勉強はせざるを得ないと思っています。

成績を伸ばすために最も必要なこと

これはもう間違いなく断言できます。

「自学ができるか」

これにつきます。

やらなければ成績は伸びない

それに加えて「考える力」

暗記が不要だと言っているわけではありません。

最低限の暗記が出来てなければ「考える」なんてことはできないので当然です。

後は質と量

自学が出来ない子は質云々の前に量が不足しています。

勉強時間がゼロの子は5分でもいいから毎日継続して勉強をするようにしてください。

高校生の勉強法

勉強法は人それぞれなので、自分に合った勉強法を探すしかありません。

私が良いと思っているやり方が誰にでも共通に良いとは限りません。

例えば、英単語の暗記にしても、「目で見て覚える」が合う人もいれば、「何度も書いて覚える」が合う人もいるはずです。

私は昔は「何度も書いて覚える」派でしたが、

長文を読んで知らない単語が出てきたら辞書を引いて確認のために一度だけ書く。

すでに2周してある程度頭に入った単語帳をもう1周する場合「目で見て覚える」に限定する。

など、今では状況によって変えています。

絶対にやらないのは

「どんな単語でもとにかく1単語10回書く」

「意味を覚えようと意識せずにただ単語を書き写す」

といったことです。

勉強の内容によっても効率性を重視する場合、一つのことを時間をかけてやる場合があります(現代文は一番時間をかける、しかし受験期は現代文に掛けられる時間はかなり限られるので、受験生になるまでにある程度難しい文章でも読めるようになっておくことが大切。高校1・2年生は英語・数学・現代文、この3つを中心に勉強。なお、共通テストに英文法の問題が独立して出されないからといって、文法をおろそかにしたらアウト。文法が出来てこその長文読解だということは忘れずに)。

勉強のやり方を知りたいのであれば

池谷裕二先生の「高校生の勉強法」を参考にしてください(内容が同じ新潮文庫の「受験脳の作り方」の方が安く買えます)。

あとは、勉強方法の前に勉強習慣がない人は

「合格するために必要十分な勉強をしろ」

です。