一応「個別・集団どっちが伸びる?」に書いています(かなり昔に書いた内容なのでいつか加筆修正しておきます)が質問があったので再度答えておきます。
後10年もすれば学びが個別化されてくると思いますが
学校の勉強ができるようになることが目的で塾に通うのなら
勉強が極端に苦手だったり
トップ校を目指している子が難問を個別に解説してもらいたい
という場合を除けば
集団指導の方が成績は伸びると思います。
集団指導では伸びなかったので個別指導に
という考えはやめたほうがいいです(こんなことを書くと、うちの塾生の中に個別に移動する子が出てきたから書いているのでは?と思う方もいるかもしれませんが、塾生とは一切関係ないです)
「成績が伸びないので転塾」
と考えているということは
偏差値でいうと30台~50台前半で親が期待するほど成績が伸びていない状況にいる可能性がかなり高いと思います。
まず、偏差値30台から40台前半の場合、必要十分な勉強をしていない可能性が高いです。
中学の模試(福岡でいうフクト)で偏差値50未満は
普段1時間くらい
定期・実力テスト前1・2週間に4・5時間くらい
の勉強をしさえすれば返って取るのが難しい結果です。
仮にそれくらい勉強をしているのに偏差値が50未満というのなら
勉強をしているように見えて実際はほとんど何もしていない可能性が高いです(訳の分からない勉強をしていたり集中力がなかったり、その他何らかの原因があります)。
そういう状況にいるのであれば
集団から個別に変えたところで結果が変わるわけがありません(ただし、指導経験が長くちゃんと指示を与えられる個別指導講師の下で学べば変わる可能性がでてくるかもしれません)。
中には
今通っている塾の一番下のクラスにいて塾に通っているのに勉強をする環境にないので個別に
と思っている人もいるかもしれませんが
その場合もおそらく同じです。
一番下のクラス(授業が成立していない場合が多いらしい)に入っているのは勉強をしていない故の結果であり
勉強をしていれば一番下のクラスに入るなど考えにくいからです。
偏差値30~40台前半の場合は、塾に入れる云々の前に勉強習慣をつけることが先決です。
塾を変えるとするなら
集団か個別かで塾を探すのではなく、ちゃんとした授業・指示を与えられる講師がいる塾を探すようにしてください(ただし、個人には能力差があります。偏差値30~40台前半の場合、どの指導者に教えてもらっても成績が伸びない可能性も考えられます)。
偏差値60以上を目指したいのに50前半~中盤くらいをうろうろしている場合も
集団で伸びないからといって、個別に変わったとしても劇的に成績が伸びる可能性は低いはずです。
偏差値50台前半は取れるけど60には達さない
という場合
少なくともテスト直前期にはある程度の勉強はしているはずです。
中にはかなり勉強をしているのに60には達さないという子もいるでしょう。
前者の場合、60以上を取るのに十分な勉強量をこなしていないだけなので
個別に変えることでかえって勉強スピードが遅くなり成績が下がる可能性のほうが高いんじゃないかと思います。
集団を続けたまま勉強の量を増やすべきだと思います。
後者の場合、勉強のやり方が間違えている可能性が考えられます。
いずれにしろ、塾に通っても成績が伸びない
という場合原因は塾に探すのではなく、まずは本人がどのように勉強をしているのかを見てあげる方が先決だと思います。