中学の時は綴りを覚えることは当然なので「綴りだけ?意味も?」と悩むことはなかったと思いますが
高校になってマーク試験が中心になると、「別につづり覚えなくても大丈夫じゃね?」
と思う子がでてくると思います。
綴りは覚えるべきなんでしょうか?
目次
原則、綴りも覚える
ターゲット1400レベルの単語までであれば綴りまで覚えるべきだと思います。
そもそも、その程度の綴りさえ覚えられない(覚えようとしない)人が大学に合格できるとは思えません。
それに、英単語の綴り暗記は、単語量を増やせば増やすほど綴りの暗記が楽になります。
すぐに綴りが覚えられるようになるので「意味だけ覚えた方が早く覚えられるのでは?」などというわけのわからない発想がそもそも起こり得ません。
すぐに綴りを覚えられるようになるのは、英単語には語源があるからです。似たような綴りで単語が作られているので、1回書けば綴りを覚えてしまうこともあります。
例えば、
- progress(進歩)
- congress(議会)
- aggressive(攻撃的な)
「progress」が頭に入っていれば「congress」も「aggressive」も瞬間で綴りが覚えられます。
「aggressive」もしかりです。
- aggressive
- attractive(魅力的な)
- relative(相対的な)
- intensive(激しい)
「sive」という接尾語はたくさんあります。「シブ」と発音されたら、「sive」とくるに決まっているのだから、英語に慣れたら意識して覚えなくても、綴りは勝手に覚えてしまいます。
このように、
①綴りを覚えようとして単語を覚える方が知識の定着が図れること
②実際は綴りの暗記はまったく難しくないこと、
この2点を考えれば、英単語も漢字と同じようなものです。
一見難しく見える漢字でも、実は小学生の時に習った簡単な漢字の組み合わせだから覚えようと思えば簡単に覚えられるのと同じなんです。
「意味だけ覚えればいいのか、綴りも覚えるべきか」などといった無意味な悩みを持つ時点で、勉強をしてこなかったことが証明されるようなものなので、今の状況をやばいと思って、ちゃんと綴りも覚えましょう。
臨機応変
綴りも覚えるのは当然ですが、一度手が覚えた単語は意味を覚えるだけでかまいません。
既につづりを覚えてしまっているのですから、隙間時間を使って「綴りを見て意味が分かればOK」というようにすれば、10分で100単語を見直すこともできるようになります。
綴りを見ても意味を思い出すことができなければ、知識の定着が不十分だったことが分かります。
その単語にはチェックを入れておき、後で綴りを覚えながら意味も覚えるという復習をすれば、最小限の努力で語彙力を最大限増やすことができるはずです。
新出単語を覚えるときはそれなりに時間をかけるが、2回目はスピーディーに復習する
これが一番効率の良い暗記の仕方だと思います。
センター試験・TOEICはマークシートだから綴りまで覚えるのは非効率だといっている人がいるかもしれません。
しかし、そう言っている人は勉強をしたことがないのに人の受け売りをしているか、英語を初めて勉強したときに単語の暗記を必死にしていことを忘れてしまっている人か、脳の仕組みが普通の人と異なる人なはずです。
あなたが常人を超えた脳力を持った人でない限り、綴りも一緒に覚えることを勧めます。
ただし、英検準1級レベル以上にでてくる普段は絶対に使わない専門用語などは例外です。
綴りを完璧に覚えるよりもパッと単語を見て意味が分かる程度にとどめておいた方がいいかもしれません。
綴りが難しい単語を覚えるときは、特徴的な「音節(syllable)」部分だけを覚えてれば綴りは微妙でも意味は分かるようになります。