トップ校受験をする人が合格の可能性を高めるためにやっておいた方がいいことがいくつかあります。

問題が簡単すぎて実力差が点に現れない

最高でも偏差値68しか取れなかった人が合格し、偏差値70以上を常にとっていた人が不合格になってしまうことが受験では起こりえます。

この原因の一つは公立高校の問題レベルにあります。

公立高校の入試問題は全体的に標準的な問題が出されます。

難関私立対策もしている公立トップ校を受験する子たちからしたら、たとえそこに大きな実力差があったとしても点数に差が出にくくなります。

例えば

トップレベルの高校を受験する中学3年生に、英検5級と2級を受けさせたとします。

すると、英検5級全員合格2級の合格率は1割くらいになると思います。

一方では全員が合格、一方では1割しか合格ができません。

このような結果になるのは、英検5級がトップレベルの高校を受験する中学3年生にとっは簡単すぎ、2級になると難しすぎるからです。

 

私が解いた問題でも同じようなことが起こっています。

つい先日、中学1年のフクトの英語の問題を解いたのですが、結果は60点満点中57点(ちゃんと解けば満点になると思いますが5・6分で一気に終わらせたので)。

今日(2020年12月18日)、最新の西南学院大学の問題を解いたら100点満点中95点でした。

偶然ですが、得点率が両方とも95%になりました。

中1のフクトであれば、多くの中学3年生が50点台後半を取れるはずです。

中には満点を取る子もいるでしょう。

一方、私よりも高得点だった子が西南の問題で95点を取れるでしょうか?

中には満点に近い点数を取れる子もいると思いますが、ほとんどの子が1問も分からず適当に記号とかを書いて良くても20点前後しかとれないはずです。

フクトでは私よりも高得点を取る子が出てくるにもかかわらずです。

 

問題が簡単すぎて実力差が出ない。

少し極端すぎる例ですが、ここまでではないにしろ、公立高校入試でも同じようなことが起こっていると思ってください。

 

この事実を知っていれば私立受験が終わってからトップ校受験の子がやっておくべきことが見えてきます。

公立入試に合わせて問題演習をする

トップレベルの受験生は、公立高校入試が終わってからも難問を解き続けてしまう傾向があります。

しかし、そんなことをしていては「なんであの子が合格できなかったの?」という結果になりかねません。

私立入試が終わったら、「全国高校入試問題正解

で他の地域の公立高校入試の問題を解く

もしくは

分野別もあるので分野別の問題を解くか

してください。

それに加えて福岡県の直近5年分くらいの過去問を入試本番の時間帯で通しで解いてください。

トップ校を本気で狙っている人はすでに必要十分の知識は入っているはずなので、テキストを使って暗記をする必要性は低いです。

この時期は公立レベルの問題演習を中心に行い、「この単元は少しテキストを読んで復習をしておいた方がいいかも」という箇所だけ復習をするようにした方がいいです。

ケアレスミスをなくすことが合格へ繋がる

このレベルの受験生が気を付けなければいけないのはケアレスミスです。

偏差値60未満の子たちが「ケアレスミス」というと、それはケアレスミスではなく単なる理解不足であることが大半ですが、

偏差値60台後半を安定して取れている子が問題を間違えるのは本当のケアレスミスです。

実力差があったとしても、簡単な問題でミスをしてしまったらアウトです。

偏差値60台後半の子が数学の大問1を間違えてしまうこともあるんです。

普段からミスが目立つ人は、本番に向けてミスをしないように意識改革をしてください。

ケアレスミスは、設問をしっかりと読むだけで回避できることがほとんどです。

トップ校受験の子が公立入試の問題で時間不足になることは考えられないので、面倒がらずに設問を丁寧に読むように心がけてください。

公立トップ校受験前の確認