勉強をサボって成績がボロボロだけど「中堅私立大学受験」を考えている高校2年の3学期~高校3年生の4・5月の人に向けて書いています。
高校1年生は、後になって後悔しないように地道に勉強をしていきましょう。
入試直前3ヶ月になっても合格できる気が全くしない人は「大学受験直前1・2か月なのに合格最低点を取れなくても合格できるか」を参考にしてください。
目次
知識ゼロから合格できるか
年明けの一月、年度初めの四月、夏休み直前になると次のような検索が増えます。
- 中堅私立合格するには
- 知識ゼロから1年で〇〇大学に合格できるか
- 半年で〇〇に合格できるか
- 偏差値30・40台から大学に合格したい
- 英語が全然わからない
さて、知識ゼロ、とか、高校英語が全く分からない状況から、はたして1年で中堅大学に合格はできるのでしょうか。
結論から書くと、合格できます。
半年くらいは土台作りの期間で目に見えて成績が伸びることはないかもしれませんが、「合格する」という強い意志をもって継続して勉強が出来れば、知識ゼロからでも日東駒専・産近甲龍・西南・福大なら十分合格ができるはずです。
選択科目は偏差値60
世界史・日本史を選択し、偏差値60をとって志望校とりあえず合格判定Eから脱出しましょう。
英語が本当にやばく、選択科目を後回しにして英語を中心に勉強をする作戦を取っているなら話は変わりますが、
平日は1日2時間(休日は4時間)くらい勉強をすれば、進研模試で選択科目の偏差値が60以下になることなど考えられません。
えっ?平日に2時間、休日4時間も?
と思ったのなら初めから受験をしないほうがいいです。
絶対に合格できません。
たったこれくらいの勉強時間を1科目に確保することすら「無理」という考えでは、成績がボロボロ何もわかっていない状況から中堅私大など夢のまた夢です。
数年前までは「日本史・世界史が大好き」という場合を除き、勉強を全くしてこなかった子は絶対に政経を選ぶべきだと言っていました。
しかし
現在は「日本史・世界史が嫌いじゃなければ無難に世界史・日本史を選択したほうがいいかもしれない」と言うように変わりました。
世界史・日本史は模試で範囲が決まっているので、指定された範囲だけをしっかりとやればすぐに偏差値60を超えるのでモチベーションの維持に役立ちます。
周りの多くが世界史・日本史のいずれかを選択しているので(特に現役生はそうだと思う)、他の人と違うことをやっているという不安に襲われることもないです。
これらプラスマイナス面を考えると、安易に政経を勧めることもできないな~と・・・
英語は難しい
1か月や2か月で偏差値30から60を超すなど不可能です(「基礎=簡単ではない」)。
勉強をさぼってきた人は、1日2時間の勉強を2か月続けなければスタートラインにすら立てないです。
まずはじめに、このことをしっかりと理解してください。
今まで勉強をさぼってきた人にとって1日2時間の勉強はかなりの勉強量のはずなので、それだけで成績が伸びる勘違いしてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
たった1日2時間の勉強を2か月したところで、今までの遅れを取り戻せるくらいだったら誰も苦労しません。
今まで勉強をさぼってきた人は、例えるなら、大きなマラソン大会で一番後ろに並ばされるマラソン初心者のようなものです。
大きなマラソン大会では走る速度が遅いマラソン初心者は後ろに並ばされます。
何千人も密集しているので、スタートラインを通過するまでに20分以上かかることも普通にあります。
走り出したくても走れない、足踏み状態が続きます。
勉強をさぼってきた人はまさに足踏み状態(スタートラインに立つための勉強)。
2~6か月くらいは、勉強をしても自分ができるようになっているのかどうか全くわからない状況に置かれると思ってください。
スタート時点で大きなハンデがあるんです。
スタート地点にやっと立ったと思ったら、すでに走っている人は5キロ先・・・
影さえ見えない・・・。
本当に追いつくのか・・・?
無理じゃない?
勉強をさぼってきた人は、このような状況でモチベーションを維持して勉強をしなくてはならないのです。
頑張れば何もできない状態からでも中堅私立大学に合格できる可能性はありますが、今までさぼってきてしまった人は、そもそも継続して頑張ることすら難しい状況にいるわけです。
うちの塾でも生徒を募集しています。
関心のある方は「西南・福大受験英語クラス」を確認してください。
実力に合った参考書
英検準2級の筆記試験に合格する実力のない人は中学英語英語の復習から始めることを勧めます。
ここでは単語帳だけ紹介しておきますが(「英単語帳・熟語帳の選び方」)、
本当に何も勉強してこなかった人はまずはこれを完璧にしてください(その後1400に移る)。
単語帳について一つアドバイスというか、単語帳はモチベーション維持にも役立たせてください。
2か月くらい必死に勉強をしたところで、それまで勉強をさぼってきた人が「英語ができるようになった」という実感を持てるわけがありません。
「偏差値が伸びない~。勉強しても意味がないからやっぱりやめた~」となるはずです。
そこで単語帳を使うのです。
使い始めの時は単語帳の単語をほとんど知らなかったのに、2か月後には9割がた覚えていたとしたら?
「偏差値は伸びていないし、英語が読めるようになった実感もあまりない、しかし、単語は確実に覚えている」
「単語は覚えられているのだから、次の1400を完璧にすれば少なくとも今以上はできるようになるはず」
となるはずです。
「やってもできない」という状況で長期間勉強することは普通の人間にはできません。
努力の結果を実感するために単語帳を利用してください。
最後に、このサイトで何度も書いていることですが
偏差値60にも達していないのに、ターゲット1900を使っている人がいるとしたら、明らかに選ぶ参考書を間違えています。
そもそも、中堅私大を受験するのにターゲット1900は不要です。
英語ができない人は英語ができない人のための参考書を使って勉強をしてください。
すでに偏差値が60を超えている知り合いが使っている参考書を真似ても意味なしです。
英語の偏差値が50未満の人がターゲット1900を使う状況がどういうことなのかを、これを理解していない人が本当に多いです。
50未満の人が1900を使う状況を極端な例で説明すると
「英検3級の勉強をしている子が英検1級の単語帳を覚えている」
ようなものなんです。
これなら、
「そんなことをしても意味ないよね」
ということが分かってくれるはずです。
50未満の子が1900を使うというのはこういうことなのです。
3級の子が1級の単語を頑張って1000個覚えても、3級の問題には1級の単語は一つも出ません。
1000個覚えても1個も覚えていないのと同じなんです。
3級と1級は極端すぎますが、1400と1900も同じことが言えます。
1900を1000個覚えても、自分に必要な単語は99個くらいしか覚えていないと思ったほうがいいです。
1900を使わずに1400を使っていたら英語ができるようになった(合格できた)であろう子も多くいるだろうに・・・。
単語帳だけではありません。
中学の内容が分かっていない子が、いきなり大学受験用の参考書(英語ではネクステ・ヴィンテージ・パワーステージなど)を読み込むのは無理です(理解できたとしても無駄に時間がかかるので、これらを手に付ける前に基礎を築くことが先決)。
学校や塾の先生に自分の実力に合った参考書を選んでもらいましょう。