公立高校を受験しようとしているのに、学校の先生から「難しい」「受験させない」と言われた。
このような検索のされ方が最近増えています。
公立高校は内申点が重視されるところがほとんどなので、内申点が悪くて「難しい」と言われているのであれば、諦める必要もあります。
しかし、実力テストの結果だけをみて「難しい」と言われているのなら先生の言葉は無視していいです。
「中学生・高校生の進路の決め方」でも触れている通り、学校の先生に志望校を決める権利はありません。
中には「担任の先生が許可をくれないから受験できない」と思ってしまう子もいると思います。
しかし「先生が認めてくれない」という言葉を聞くことがある一方、実力テストでは平均点を下回ることが多い成績なのに、偏差値50台後半の高校を受験させてくれる先生がいるのも事実です。
生徒にとっては内申書を作ってくれる担任の先生は1人しかいないので、その担任が絶対的存在なので「ダメ」と言われたら「ダメなんだ」と思うことは仕方ないかもしれません。
比較するものがないから、自分の担任が言っていることが絶対だと思い込んでしまうんですよね。その時に自分の考えをしっかりと言えるようになることが大切だと思います.
不合格になる可能性が高かったとしても、自分が受けたいところを受ければいいです。
平均点を少し超すくらいの子がトップレベルの高校を受けても、合格をすることはほぼ不可能ですが、
本人がそれを分かったうえで、それでも、そのために最後まで努力をするというのであれば、挑戦させてもいいと思います。
学校の先生が「自分のクラスの合格実績」を気にしているのかどうかは分かりませんが(もちろん全員がそうだと言っているわけではない)、どういう選択をすべきか、中学3年であれば自分(親と話し合って)で決められますし、決めるべきです。
福岡の第5学区限定で言えば、内申点が28~30くらいあれば、12月のフクト偏差値が40前半でも、福翔・筑紫中央・筑紫(武蔵台・柏陵になると本気で取り組むことができるならば、倍率が大きく変動しない限り不合格になる方が難しい)なら合格することは十分可能です。
実際に偏差値40台前半から福翔・筑紫中央・筑紫に合格した子がうちの塾生の中にいるので、本気でやる気があるならだれが何と言おうと諦める必要はないんです。
だから私なら、偏差値40台前半でも、本人が努力をしているのであれば、その努力で合格の可能性が十分あるのであれば、親が公立に不合格になる可能性があることを納得したうえで公立を受けさせることを許してくれるなら、学校の先生から私立専願を臭わせられていたとしても、公立高校を受験するように勧めます。
せっかくの努力ができる機会を子どもから奪うなんてことはしてはダメだと思うからです。
受験で覚えた知識にたいした意味はありませんが、受験勉強に本気で取り組むことは大切です(それすら無駄という人もいますが、今の私にはまだそこまで言うことはできない)。
本人がやる気になっているのであれば、本人がやりたいように、納得できるように、させてあげるべきだと思います。
「少しの努力で大きく変われる」可能性があるのが中学生です。
中学で努力をしなければ、努力の機会を奪われてしまえば、高校に入ってから「努力しよう」というように変わる可能性は低いです。
何を書きたいのか分からなくなったついでに、最後に全く関係のない内容になりますが「教育スタンダード」、苫野一徳さんが熊本日日新聞で連載している「くまにち論壇」の記事が面白いので是非(ツイッターにUPされていました)。