合格最低点は合否結果が出るまで不明|受験後に悩んでも意味はない

受験直後(特に大学入試)になると「今年の最低点は何点くらいになりますか?」というような検索が増えます。

模試を受けた後に「130点とりましたが偏差値はどれくらいですか?」も同じですが

そんなことは誰にもわかりません。

  1. 合否結果が出るまで待つしかない
  2. 過去問の合格最低点利用法
  3. 入試問題が難化した
  4. 不安要素は入試改革だけでなかった
  5. 公立高校は倍率が大きく影響する

合否結果が出るまで待つしかない

「今年の合格最低点は何点になりますか?」と尋ねられても、「分からない」としか答えようがありません。

問題の難易度は毎年異なりますし、受験生のレベルも毎年異なります。

また、受験者数が増えればそれだけ合格が難しくなります。

倍率的に合格しやすい年度に当たれば合格最低点は低くなるかもしれませんし、合格しにくい年に当たれば高くなるかもしれません。

それに、大学の場合は点数調整が行われているはずなので公表されているものが素点の合格最低点(配点のままの点数)とは限りません。

なので、「〇〇点で合格できるでしょうか?」などと問われても、合格できるかどうかは結果が出るまで分かるわけがないのです。

高校入試も同じです。

私立高校入試現状を考えると、合格最低点など考える意味はほとんどありません(そもそも公表されないところが多い)。

公立高校は内申点が合否を分けるので、入試本番で300点をとって不合格になる子がいる一方250点でも合格する人もでてくるはずです。

なので、合格最低点は自分がその高校を受験できるかどうかの指標にする程度にしか使えません。

いずれにせよ、結果が出るまで誰にもわからないことをあれこれ考えても意味がありません。

試験を受け終わったら、ものすごく長く感じられると思いますが、結果が出るまで待ってください。

※ タイトルには「合否が分かるまで不明」とありますが、実際は合否が分かっても分からない方が多いです。

過去問の合格最低点利用法

過去問を解いて、その年度の合格最低点とどれくらいの差があるかを確認し、自分の実力で合格の可能性があるかどうかを確認するのが合格最低点の利用法だと私は思っています。

例えば、500点満点中400点が合格最低点の学校を受けるとします。

入試まで残り3ヶ月くらいのときに過去問で300点くらい取れれば、残り100点上げるためにどの科目をどれだけ勉強すればよいかと考えるんです。

また、願書締め切り直前に解いて400点前後をとれたなら「合格できる可能性は十分ある。挑戦しよう」とか、

300点くらいしか取れないのであれば「残り数週間で100点上げることは不可能に近いから志望校のレベルを下げたほうがいいな」と、志望校を決めるときの参考にするんです。

「一度でも合格最低点を取れたから絶対に合格する」と錯覚する子もいると思いますが

合格最低点を取れたとしても、点数に波がある人、ぎりぎり合格ラインを超えた程度である場合、どうなるか全く安心できない状況にいると思ってください。

高校生は「大学受験直前1・2か月なのに合格最低点を取れなくても合格できるか

中学生は「過去問の利用法

も参考にしてください。

入試問題が難化した

高校入試でも大学入試でも「問題が難化した」と不安になる人も多いと思います。

しかし、問題が難化しているとするなら、自分だけでなく受験生全員が同じように感じているはずです。

合格最低点も下がるでしょう。

なので、問題が難化することはたいした「問題」ではありません。

「問題」なのは倍率が急増した場合や、合格者を極端に絞ってくる場合です。

とはいっても、入試問題が変化したことで不利になる人が絶対にないか尋ねられたら、そうとも言えません。

最近の入試は問題をしっかりと読まなければ解けないものが増えてきているような気がします。

問題レベルは難しくなっていないのですが、大量の文章を読んでそれを理解し解答する必要があるので難しく感じられるのです。

この入試傾向を考えると、読むスピードが遅いと時間不足で解けない場合も考えられます。

また、暗記で対応できる部分が減ってきているので、読解力がない子にとっては不利になる可能性が高くなります。

さらに傾向が変わり、自分で考えて答えさせるような問題が出題されるようになると、普段から自分で考える癖のない子には不利になるでしょう。

逆に、勉強が嫌いで暗記はあまりしないけれど、読解力があり、自分で考えることができる子にとっては有利になるはずです。

もし入試にPISA型の知識を問う問題が出てくるようになれば、定期テストで高得点を取ることだけを意識した勉強をしている子にとって、間違いなく不利になります。

「今すぐにできる対策はありませんか?」

と問われれば

「問題を丁寧に読む癖をつけて」

くらいしかありません。

不安要素は入試改革だけでなかった

入試が変わることだけに注目をし、入試対策をどうすればいいか不安に思っている親が多いと思います。

しかし、国が大学の収容人員を厳しくしたことで収容人員が4000人以上のほぼすべての私立大学が難化しました。

今までなら「そんな大学不合格になるほうが難しい」と言われていた大学でさえ、今までのように簡単には合格できなくなってきました。

2017年以降に大学受験をする人は中途半端な勉強しかしていなければ、日東駒専・産近甲龍・福大・広島修道大学など難易度がそこまで高くない大学にすら合格できなくなります。

私立大学難化

公立高校は倍率が大きく影響する

公立高校は合格最低点や偏差値だけでなく倍率が合否に大きく影響します。

偏差値60と言われている高校であっても、倍率が1.2倍くらいしかなければ、上位合格者は偏差値60台後半で下位合格者は偏差値51・2くらいになるはずです。

偏差値60くらいある高校は基本的に人気があり、倍率が1.2倍になることは滅多にないかもしれません。

しかし、倍率には波があり前年度は1.8倍もあったのに、自分が受ける年度は1.2倍に下がるということは起こりえます。

そうなった場合、昨年度受験していれば絶対に不合格になっていたはずなのに、運よく合格してしまうこともあるんです。

なので、どうしても公立高校に合格しなければならないという人は、過去3年くらいの倍率と募集人員の推移はチェックしておいた方がいいです。

本年度の入試がどのようになるのかはふたを開けてみないとわかりませんが、多少の予想はできるはずです。

なお、難関私立高校や偏差値の高い大学入試は倍率が下がったとしても、運良く合格できるということはほぼ起こりえません。

倍率が極端に下がれば合格しやすくなることは間違いないですが、仮に4倍から3倍に倍率が減ったとしても、ハイレベルな受験生が多く受験をしているので極端に成績が悪い受験生が合格できてしまうようなことにはならないのです。

 偏差値60以上の公立高校に偏差値50台前半の子が運良く合格してしまったら入学してから大変になるので注意が必要です。

公立高校の難易度は倍率が大きく影響する