トップレベル校を抜かせば、倍率が難易度に大きく影響します。
公立高校にどうしても合格しなければいけない子は倍率にも注意してください。
目次
偏差値
各高校歴史があり、どのくらいのレベルの人ならどの高校を受験するというのがある程度決まっています。
筑紫丘・修悠館・明善・東筑高校などのトップ校の受験者層がいきなり偏差値50台前半ばかりになるということはありません。
つまり、去年偏差値65だった高校が今年は54になるということは、受験制度が変わらない限り99.99%起こりえないということです。
これは倍率が1.4倍から1.2倍に下がったとしても、合格難易度はそこまで変わらないということも意味します。
トップレベルの高校になると倍率が1.1倍くらいになっても、受験者層が偏差値60台後半ということもあるので、倍率が低くなっても合格しやすくなることは考えにくいです。
一方、下で書きますが、偏差値55前後の公立高校は倍率が大きく影響することもあります。
偏差値55前後の公立高校は、上位受験者は偏差値60台前半下位受験者は40台後半と受験者の学力に大きな差があるからです。
なお、私立高校は学校により試験問題が異なるので公立入試にあわせて模試の偏差値はほぼ当てになりません。
難関私立高校は過去問を解いて合格できるかどうかの判断をしてください。
難易度は倍率が大きく影響する
トップ校を除き難易度は倍率が大きく影響します。
公立高校は一定の線引きはあるみたいですが、定員いっぱいまで合格させるのが普通です。
これは、倍率が1倍を下回れば、内申点や入試の本番の点数が極端に悪くなければ、大半の子が合格できてしまうことを意味します。
偏差値58と一般的に言われている高校に偏差値50くらいの子が合格してしまうことも見られるので、倍率は偏差値以上に難易度を考える際に重要な指標になるというわけです。
具体的な数字を挙げてみます。
偏差値60とされている高校に、130人が受験したとします(定員100名)。
偏差値60くらいの高校だと上で書いた通り受験者層に幅ができることが多いので、
130人受ければ、偏差値65以上の受験生が20名、64~60が40名、59~55が40名、54~50が20名、50以下が10名ということが起こりえます。
偏差値60以上の受験生全員が合格したとしても60名で、残り40名は偏差値60未満になります。
つまり、偏差値60とされている高校に、偏差値59~55で合格できる人が何人も出てくるのです。
中には入試本番の結果が振るわず、偏差値59~55の受験生が不合格になることもあります。
そうなると、偏差値50台前半の人にも合格の可能性がでてきます。
福岡県の偏差値55前後の公立高校の受験者層を見ると、実際にこのような感じになっているところがいくつもあります。
倍率が大学合格実績にも影響
倍率が公立高校の大学合格実績に影響している可能性が考えられます。
トップレベルの高校を除くと、入学時の倍率が低い年と高い年を比べると、明らかに倍率が高い年のほうが合格実績が良くなっているのが通常なので、これはほぼ間違いないと思います。
つまり、大学の合格実績は高校の指導力云々よりも、入学してきた生徒の能力がもともと高いか低いかが大きく関係しているということも推測できます。
そう考えると、指導力のある先生がいる私立高校に特待で合格するほうが金銭的にも、大学受験においても有利になるかもしれません。
このサイト上の偏差値
偏差値はその高校レベルを数値化したもので、多くの人が受験をするときの一つの指標にしているはずです。
ですが、塾独自の試験、フクトや県模試、全国規模のテスト、いずれも受験者数やレベルが異なるので比較できません。
偏差値は母集団(受験する人)が違えば大幅に変わるからです。
偏差値はあくまでも参考程度で、合格の可能性があるかないかは過去問でどれだけ取れるかで判断するほうがいいと思います。
それでも偏差値を気にする人が大半だと思います。
そこで、このサイトでは中間発表後の倍率と過去のその高校の受験者の学力レベルを参考に、サイト運営者が合格の可能性が十分ある(2回受験すれば1回は合格できる)と思った偏差値(フクトを受験する人が多いのでフクトを基準に)を掲載することにしました。
普通であれば偏差値の変動は1年2年で起こらないのですが、このサイトではその年の倍率と受験者層、中間発表後の受験者数をもとに偏差値を出しているので、受験年度によって大幅に変わることがあります。
当然、前年度のデータをもとに作成しているので、本年度(31年度)の入試にはまったく参考にならない場合もあります。
とはいっても、ここに書いてある点数を取ることができれば合格の可能性がゼロではないことは確かです。
なお、目標点は平均点が160点前後だったときを想定しています。
平均点が大幅に下がったときは、表記の点数以下でも合格の可能性は十分あると思ってください。
また、偏差値・目標点ともに、それ以下でも合格する人はいますし不合格になる人もいます。
偏差値や合格最低点は自分が合格できるかどうかを判断するために参考にするだけのものだということを忘れてはいけません。
合格可能性の偏差値よりも上でも不合格になることはありますし、下でも合格することは普通に起こります。