集中して勉強ができなければ時間を無駄にするだけです。
勉強を始めたかと思ったら、漫画の本やゲーム、スマホに手が伸びてしまう。
それに飽きたらボケーっとしてだらけるだけ。
「何もすることがないならダラダラしないで勉強をしなさい!!」って言いたくなりますよね。
当然、そのような子でも “勉強をしなければならない” “定期テストで点数は取りたい”と思っています。
ただ、勉強をしようとしても勉強が続かないのです。
まず最初に、小学生の時に勉強習慣をつけられなかった中高生が、なぜ勉強に取り組めないかを知りましょう。
中学生が勉強に取り組めないのは、一言でいうと“集中力”がないからです。
集中力を云々言う前に、全く勉強習慣が全くついていない場合、まずは5分・10分でも構わないので勉強をするように方向づけてください。
1日10分や20分くらいなら勉強はできるけれど、1時間以上はできないという子は多いです。
中学1年生なら問題ないかもしれません。
しかし、2年以降になると1日20分では勉強時間が足りません。
ある程度の高校に進学を考えているならば、3年の夏休みからは1日3時間くらい集中して勉強をする必要がでてきます。
それなのに、“何時間も机に向かっているのに実際は30分も勉強をしていない”なんてことだと困りますよね。
この集中力のなさは
- 勉強以外のことに目が映ってしまう
- 本気になっていない
- 何をやっていいのかわからない
- 自分の実力に合わない難しい内容をやっている
これらが原因になることが多いんじゃないかな~って思います。
勉強以外のことに目が映るなら、映らないように工夫をすればOK。
本気になっていないのは論外。
何をやっていいのか分からなければ・・・、塾の先生に聞きましょう。
ここで私が一番取り上げたいのが「自分の実力に合わない内容をやっている」なんです。
このタイプの子は勉強をやろうという気が強いのに、なかなか集中できず無駄に時間を過ごしてしまいがちです。
中学1年の内容が理解できていないのに、中学3年の内容をやっても理解ができないことに気づいていないんです。
集中できるわけがないのです。
分かりやすくするために例を出します。
ここでは、「難しいことをやっている」を理解してもらうために例を挙げておきます。
次の文を真剣に読んでください。
次のステップは「修飾」。「少年」という代わりに「かわいい少年」。
「歩く」のかわりに「ゆっくりと歩く」。
「学校に行きました」を「昨日学校に行きました」と詳しく説明する。
基本文型の各要素にとりつき詳しく述べる、それが「修飾」です。
おおざっぱな内容だけなら、基本文型の知識があれば話すことができます。
ですが、詳しく・繊細に文を紡ぎたいのなら、就職のテクニックは欠かせません。
基本はたったの2分。
さっそくやってみよっか。
修飾のテクニックは、「前」に置くかそれとも「後」に置くか、配置のテクニックです。
英語は配置のことば。文の要素の配置によって文全体の意味が作られるのでしたね(基本文型)。
修飾も同じです。
修飾要素をどこにおくか ― 配置がとても重要なのです。
次の例を見てみましょう。
名詞(修飾のターゲット)を修飾する形容詞red(赤い)に注目してください。
① That is a red sweater. (あれは赤いセーターです)
② That sweater is red. (あのセーターは赤い)
①では修飾のターゲット(修飾される語句)を前から、②では後ろから修飾しています。
前と後ろでredの働きが違うことに気がつきましたか?
前に置く修飾語は限定の働き。
①は「青でも白でもない赤いセーター」。
ある種類のセーターに意味を限定しています。
一方、後ろに置いた修飾語は説明の働き。
②は「あのセーターは赤いよね」と、単にthat sweaterを説明しています。
③ To everyone’s surprise, a 12-year-old boy won the tournament.(誰もが驚いたことに、12歳の少年がトーナメントで優勝した)
④ My son is 12 years old. (僕の息子は12歳です)
③の12-year-oldは限定。
ただの「少年」ではありません。
「12歳の少年」。
一方、dはmy sonを「12歳ですよ」と説明。
「前から限定(限定ルール)」・「後ろから説明(説明ルール)」-はい、2分。
これで基礎は終わりです。配置のことば、英語の修飾のテクニックはとってもカンタンなんですよ。
以上です。
実はこれ、日本で一番売れていると言われる、英会話をするための文法書「一億人の英文法 」の導入部分に書かれてものなんです。
さて、どうでしょうか?たった2分で意味が理解できますか?
読むだけなら2分でできるでしょう。
しかし、ある程度英語を勉強をしている人でなければ、2分では理解まではできないはずです。
というより、途中で読むのを止めますよね。
これなんです。
勉強習慣がある程度ついたと思っていたのに、集中力がなく勉強ができない原因の1つは。
もし、例を読んで、何が書いてあるのかわからない、読むのが面倒になったという人は、分かってくれたのではないでしょうか。
それと同じことが、中学生が勉強をしているときにも起こっていると思ってください。
勉強をしようと思っても、書いてある内容が難しすぎて途中で集中力が切れダラダラしてしまうんです。