私立大学の公募推薦に関連することを以下の順で書いています。
目次
公募推薦とは
大学によって受験の方法が全く異なるので「公募推薦はこういう仕組み」と一概には言えません。
面接・小論文と調査書(高校の評定や資格など)だけで合否を決めたり、それらに加えて学力テストを課す大学もあります。
なお、公募推薦で実施される学力テストは私の知る限り一般入試よりも内容が簡単になっています。
俗にいうFランクの大学や短期大学は公募推薦を受ければ不合格になることのほうが難しいと思います(音楽・芸術など特殊な学科は除く)。
高偏差値の大学は受験資格に英検2級以上とか準1級以上などを要求するので、一般入試で受験するよりも簡単かもしれませんが、受験資格を手にすること自体が難しいです。
いずれにしても、公募推薦のほうが一般入試よりも簡単である場合が多いです。
倍率は、大学や受験年度によってことなりますが、倍率が5倍を超えることころもあれば、2倍を下回るところもあります。
2倍を下回る大学は低偏差値の大学と高偏差値の大学が多いように思えます。
なお、公募推薦は百歩譲って受験をしても仕方がないと思いますが、指定校推薦はお勧めできません。
受験生のタイプ
私の感覚では、公募推薦で受験をする人は大きく分けて2つのタイプがあると思っています。
1つ目は、一般入試でその大学を受験したとしても、合格できる実力があるタイプです。
このタイプは、一般入試でもその大学を受けるんだから、どうせなら早く合格しておきたいという意識で受験をします。
2つ目は、学校の内申点がある程度取れているが、実力テストになると納得できる結果を出すことができないタイプです。
このタイプは、一般入試で志望校を受けたら合格できるかどうか微妙、もしくは合格の可能性が低いので一般入試よりも受かりやすい公募推薦も受験し、合格のチャンスを増やしたいという意識であることが多いはずです。
1つ目のタイプは合格が確実なので問題はありませんが、2つ目のタイプは注意が必要です。
以下は2つ目のタイプの人に向けて書いています。
不合格になることを前提に
公募推薦終了後、受験モードが消え、急にやる気がなくなり勉強ができなくなってしまうかもしれません。
公募推薦で大学入試を経験してしまうと、それまで持っていた「一般入試が終了するまで受験勉強をする」という意気込みが消えてしまうのです。
そうなってしまうと、一般入試で合格する可能性が限りなくゼロに近くなってしまいます。
なので、公募推薦で大学を受験する人は次のような意識で受験をしてください。
- これは受験ではなくただ模試を受けているだけ
- 不合格になって当たり前
- 実は受験などしていなかった
公募推薦終了後にやるべきこと
入試は思っている以上につかれます。疲れて勉強をする気がなくなります。
受験後、家に帰ったらバタンキューで熟睡してしまうかもしれません。
しかし、家に帰ってからすぐに勉強をすることを勧めます。
一息ついてしまえば、上に書いた通り緊張が一気に途切れてやる気がなくなる可能性が高くなります。
「まだ受験は終わっていない」という気持ちで机に向かってください。
塾に通っている人もいると思います。
通っている人は入試終了直後は塾に行く体力がなくなっているかもしれません。
その時は塾に行く必要はありませんが、必ず家で普段通り勉強をしてください。
とにかく、受験終了後に1時間でもいいから勉強をして下さい。
そうしなければモチベーションが下がります。
不合格になったときのショック
たとえ、不合格になることを前提に受験していたとしても、実際に不合格の通知を受け取ったときはかなりショックを受けるはずです。
「あ~もうだめだ」と悲観的になり、それまで努力をしていた(その努力がどの程度かは疑問だが)のに急にやる気が失せてしまうかもしれません。
悲観的になってしまった人は、気持ちの切り替えをしてください。
気持ちの切り替えをどのようにすればいいのか分からないと思いますが、とにかく一般入試で合格するんだという気持ちをもって普段通り勉強をしてください。
普段通り勉強をすることが、結果、不安を取り除いてくれるはずです。
「不安になって何も手が付けられない」となったとしても、とにかく勉強をしてください。
数日は単純暗記をして気持ちが落ち着いてから一般入試に向けて勉強を再開するのも、ショックから抜け出す一つの手だと思います。
私の場合、あれこれと悩んで勉強に手がつかない場合は、英単語や用語暗記など単純暗記をします。
演習をして分からない問題が出てきたら焦るだけですし、無駄に悩んで時間だけが過ぎてしまうことを避けることができるからです。
一般入試で合格できるように最後まで頑張ってください。
参考:入試直前期に注意すること