進研模試で偏差値60くらいで喜んでいる地方に住んでいる公立高校生が何の情報も入手せずにやみくもに勉強をしていたら危険です。

60で自分のことをすごいと思っていたら、早稲田どころか明治大学ですら合格は難しいです(本気で狙っている人は60では喜ぶどころか「やばい」としか思っていないと思いますが)。

本気で合格を考えている人は、偏差値に騙されず、自分がやるべきことが何なのかを早い段階で知っておく必要があります。

難易度

明治大学レベルの英語でも、センターを9割前後取れる人でも志望校受験のための対策を何もしていなければ、

少なくとも長文問題に関しては自信をもって正解を導き出せる設問はほぼないと思います。

センターで9割とっていれば西南・福大の問題なら8割以上は取れると思いますが、明治の問題は5割もいかないはずです。

それくらい難しいです。

センターのような簡単な英文をスピーディーに読めるからといって、関東の難関私立大学の問題は読めるわけではないんです。

中途半端な勉強しかしていない人が運よく受かってしまうような大学ではないので

本気で合格したいと思っている人で、やみくもに勉強をしている人は今すぐに合格するためにやるべきことが何なのかを考えてください。

英検準1級レベルが必要?

確かに早慶レベルの大学になると準1級を持っている人も多くいるみたいですが(私の母校である明治にも一定数いた)、

準1級に合格できるくらいの英語力がなくても早稲田・慶応に合格できる可能性は十分あると思って構いません。

もちろん、準1級に挑戦してもいとは思います。

しかし、準1級に合格するためには、準1級に頻出の英単語を大量に覚える必要が出てきます。

その英単語が入試対策になるかと言えばそうとも言えないので、入試に出る可能性が低い単語を覚える時間を別のことに回すほうがいいと思います(英検準1級を利用した入試制度を利用する場合は別)。

ではどれくらいの実力があればいいのか。

私の感覚になってしまいますが、英検であれば2級のリーディング問題を余裕をもって合格できる実力があれば、受験するための必要最低限の英語力があると思っていいと思います(明治レベルならこれで必要十分)。

センターレベルの問題で言えば8割前後取れる実力です。

このくらいの実力があれば対策により合格に必要な最低限の点数は取れるようになるはずなので、

英検2級に合格できる実力のある人は準1級の対策をするのではなく、志望校に合格するための対策をとるほうが合格が近づくはずです。

英単語

ターゲット1900・シスタンレベルの単語は確実に抑えておくべきです。

1900レベルの単語が頭に入っていなければ、文法・構文の理解が出来ていても単語がわからないことが原因で問題を解くのに苦労をする可能性がでてきます。

早稲田・慶応を受験するなら1900を覚えた後、「話題別英単語リンガメタリカ[改訂版]」を利用してもいいかもしれません。

ただ、難しい単語を覚えたところで英文が読めるようになるとは限らないので、単語を覚えることよりも優先しなければならないことがあるならそちらを先にやるべきです。

早稲田・慶応|英語が不得意でも合格できる学部はあるか?

目標点

問題が難しいからといって合格最低点が低いかと言えばそうではありません。

しかも、関東の私立大学は英語の配点が他の科目よりも高くなっていることが多いです。

合格最低点を見る限り最低でも6割くらいはとれなければ、他の科目でカバーすることがかなり難しくなるはずです。

対策

地方の私立大学(福岡で言えば西南・福大、関西なら産近甲龍)は構文・熟語・単語の暗記をするだけである程度の点数をとれるようになるはずです。

しかし、明治大学(もちろん明治より難しい英文を出す大学も)の英文になると、それだけでは対応できません。

文法を理解することは当然、それに加えてしっかりと読解対策をする必要があります。

ただ、読解対策をするだけでいいかと問われれば・・・ダメだと思います。

読解対策をしてもこのレベルの英文になると、仮に単語が分かっても???になることがあるからです。

センターレベルの問題をすでに8割(160点)取れ、単語・文法・熟語・構文もある程度仕上げているのに、なぜか読めない・・・

そういう人はかなりの確率で必要十分な単語の暗記が出来ていないと勘違いし、新しい単語帳に手を出してしまうはずです。

しかし、単語量の少なさが英文を読めない原因である可能性は低いので単語をたくさん覚えても思うように英文が読めるようにはならないと思います。

では、何をすればいいか。

「たくさん勉強をしているのに英文が読めない」と悔しい思いをしている人は、頻出テーマの知識を身に着けることを勧めます。

関東の難関私立大学の英文はテーマに関する知識があるかないかで読みやすさがまったく違ってきます。

文化人類学・心理学・言語学・哲学・教育・経済・社会問題など、あらかじめテーマを知っていることで英文を読む助けになることが多いです。

自分が受験する学科の過去問がどのようなテーマが出されやすいのかを自分で確認し、出題される可能性が考えられるテーマを事前に覚えてください。

新聞や頻出テーマの英文(参考書が売っている)を読んだり、現代文(評論)の勉強をすることが英語の読解力向上につながるはずです。

難関大学の英語は、英語以外のことも点数に影響することを知っておきましょう。

心理学・教育などのテーマを受験年度から始めるのは少し遅いので、高校1・2年生はできる限り新聞を読むことを勧めます。

現代文(評論)に必死に向き合うことを更に勧めます。

過去問

関東の大学は学科によって傾向が全く違うことが多いです。

自分が受験する学科の過去問をまったく解かないで受験するようなことがあってはいけません。

科目や得意不得意によって過去問を解く時期は異なってきますが、「12月末なのに一度も過去問を解いていない」ということがないようにしましょう。