模試でA・B判定を取れていて
自分の中では「滑り止め」に位置していた大学にも不合格になり行きたくない大学に進学することになった。
というようなことも起こり得ると思います。
目次
滑り止め
「滑り止め」が何を意味しているかは分かりませんが
ここでは
99%受けたら合格できる大学(病気で問題が解ける状態ではなかったという状況でない限り絶対に合格できる。合格最低点が7割くらいだが、過去問を10回解いて10回とも8割以上取れる状況)
というものを
「滑り止め」
と定義しておきます。
そう定義するのであれば
「滑り止め」の大学に不合格になることはほぼ考えられないので
不合格になっている時点で受験した大学は「滑り止め」の大学ではなかったと言わなくてはなりません。
つまり
「『滑り止め』の大学に不合格になってしまった」
ということは現実的に起こり得ないわけです。
ではなぜ
「滑り止め」の大学に落ちてしまった
という人が出てくるのでしょうか?
「滑り止め」の大学に落ちる
「滑り止め」と思っていた大学に落ちる原因はいくつかあります。
まず
私立大学しか受験しないのに
模試・共通テストと私立大学の個別入試が全く別物であるという当たり前のことを無視して
模試の結果だけを意識して勉強をしていた。
こういう場合であれば
A判定でも不合格になることは意外と起こるはずです。
A判定を取っていたら受験する本人は不合格になることを全く考えていなかったと思うので
「滑り止め」に落ちた
となります。
次に
早い段階でコース選択をしなければならない高校に進学してしまうと
国立コースを選んだけど途中で無理だと気づき私立文系学部だけを受験するという子が少なからず出てきます。
この場合も「滑り止め」に落ちる可能性が高くなるような気がします。
国立コースだと
学校の授業は国立大学を受験することが前提で授業が行われるので
共通テスト・二次試験に向けた勉強が中心になるはずです。
にもかかわらず
受験を他人事のように考えている子は
ただ与えられたことだけしかしないので
自分が受験する私立大学の対策を一切せずにぶっつけ本番に近い状態で受験することになります。
そうなるとなんとなく合格できると思い込んでいた
ようは、自分の力を過信し、勝手に格下と考え「滑り止め」にしていた大学
の問題を入試数週間前に初めてを解いたら
まったく解けない・・・
結果、国立もダメ、「滑り止め」の私大も不合格
また
中途半端に国立大学を目指してしまう場合も要注意です。
最低限の勉強をしているので共通テストレベルの問題は6割くらいは解けるようになっているし
模試でも地方国立大学の判定でCを取ることができる
このような子は
たぶん合格できると思うという根拠のない自信を持っていることがあります。
公立高校入試と大学入試を同次元で考えているので
C判定を取れていたら合格するだろうと勝手に思い込んでいるんです。
にも書いた通り
共通テストレベルの問題で6割くらい取れるだけで国立二次試験の対策を全くしていなければ
二次試験では3割とることも不可能です。
二次試験で3割とることができなければ共通テストでずば抜けていい結果を出せていなければ
合格できないのでほぼ確実に不合格になります(逆に共通テストで失敗していても理系学部であれば理系科目がずば抜けて得意であれば二次試験で挽回できる)。
しかも
「滑り止め」と思っていた私立大学にも合格できず。
自分が通うことになるとは全く思っていなかった大学に通うことになるわけです。
後は
たいした実力もないのに
なんとなく合格できるんじゃないかと周りからすれば理解不能な自信を持った子が
勝手に低く見積もっている大学を「滑り止め」としている場合。
「滑り止め」の大学に落ちた
という子がいるとすれば
このいずれかの場合だと思います。
情報があるかないかが合否を分ける
情報が簡単に手に入るようになった今の時代
大学受験がどういうものなのかを全く分かっていない子がかなりいます。
大学受験を考えている高校2年生が
えっ私立って3教科で受験できるの?
と驚く子がいることに驚きます。
国立大学を受験するのに合格するために重視すべき科目を考えず
ただやみくもに勉強をしている子も多くいるみたいで
これまた驚かされます。
国公立は一切受けず、私立大学の一般選抜入試に的を絞って勉強をしているのに
模試の結果を必要以上に重視して一喜一憂する姿を見るのも
同様
驚かされます。
確かに模試の結果が良ければ嬉しいと思うだろうし
悪ければ怖くなるのは分かります。
しかし、
明らかに異なる能力を求められる
模試・共通テストと私大入試(国立二次)
なのに
必要以上に模試の結果を意識しても意味がありません。
合格するため情報を集めている受験生があまり多くない中
それをするだけで合格の可能性を高められるので
本気で大学に合格したいと思っているのであれば
できるだけ早い段階から情報を集めるようにしてください。
ただし、基礎ができていなければ情報を集めたところでどうにもなりません。
情報集めだけに必死にならないよう注意してください。