英語の勉強をするついでに、「本気になれば1週間で英単語は100個覚えられる」と普段から生徒に口にしていることを実証しようと思い単語の暗記を実際にしてみました。

暗記をした期間は2017年5月21日から27日です。利用した単語帳は「TOEIC出る単特急金のフレーズ」の飛躍の200語(701~900)です。

※ 一度は覚えていたけれど忘れてしまっていた単語も相当数あったので100個ではなく200個覚えることにしました。

暗記の仕方

 

1週間で100単語覚えることは可能

1週間暗記した結果、200個の単語すべて、「英語から日本語・日本語から英語」にすることができました。既に知っている単語があることを考慮し、200の見出し語以外(類義語など)も覚えました。

凡人の私ができたのだから、普通の人であれば1週間で100単語覚えることはまったく難しくないと言えます。

「単語を覚えられない」という人が多くいますが、そのように言っている人の多くは、ただ闇雲にノートに単語を書き写しているだけだったり、覚えようとする気がなかったり、集中力がないだけです。

覚え方

1時間で50単語を1セットにし、最初の2日間で4セット、英語の綴りや日本語を(自分が必要だと思ったものだけ)ノートに殴り書きして覚えました。

3日目以降は日本語を見て英語に、英語を見て日本語にということを頭の中でスピーディーに繰り返し行いました。

当然、この時点ではあまり頭に入っていない単語がたくさんあります。あまり頭に入っていないと思う単語はノートに書き留めておき、勉強時間の合間(私は英語以外の勉強も常にしているので)に見直しをします。

頭の中でスピーディーに確認をすること、苦手だと思った単語をノートに書き留めてこまめに確認をする。

これを繰り返すだけで7日目には200単語すべてを頭の中に入れることができました。

覚えるのに費やした時間は、正確には測っていませんが、10時間以内であることは間違いないです(勉強時間をグラフ化しているから分かる)。

10時間が速いか遅いかは分かりませんが、少なくとも英語に慣れていない人が10時間で新出単語を100個を覚えることは難しいと思います。

私が10時間で200単語を頭に入れられたのは、英語の接頭・接尾のパターンが分かっているからです。パターンが分かっていれば、始めてみる単語でも綴りや意味の暗記が楽にできるのです。

私の場合1時間50単語を1セットにしましたが、英語に慣れていない中学1・2年生の場合、慣れるまでは1時間25個くらいを1セットにした方がいいかもしれません。

中学生の英単語の覚え方

短期間で単語を覚える必要がある人

普段から英単語の暗記を心がけていたら、英単語の暗記を必死にする必要はありません。

しかし、夏休みになってから必死に受験勉強を始めた中学3年生・高校3年生は入試に最低限必要な英単語をまったく覚えていないはずです。

文法や読解の対策もしなくてはいけないのは分かります。

しかし、英文の2割近くが分からない単語だと、単語の意味を調べることに時間が割かれ、文法・読解の勉強ではなくなくなるはずです。

ですので、最低限の英単語を覚えていない場合は英単語を一気に覚える必要性があります。

「最低限の英単語」がどれくらいかよく分からないと思います(時間に余裕ができたら、最低限必要な単語表を作成しPDFにしてUPします)。

中学3年生なら教科書の索引に載っている単語の8割以上、高校3年生なら「ターゲット1400」のパート2までの単語(1~1100)は完璧に暗記することを目安にしてはどうでしょうか。

特に、私立大学入試は英語が合否を左右します。

高校3年で入試が迫っているのに英語が全くできない最悪な状況にいる人は、他の勉強を一切せずに、最低限必要な英単語を覚えるまでは単語の暗記だけをしても構わないと思います。

1日10時間単語の暗記に費やせば、ゼロの状態からでも中堅私大の入試問題で分からない単語がほとんどなくなるくらいになるはずです。

隙間時間だけでもOK

ある程度の英単語をすでに覚えているのであれば、1日に1時間も2時間も単語の暗記に時間をかけてはいけません。

単語帳で繰り返し間違えたり、なかなか覚えられない単語や過去問などを解いていて分からない単語を、手のひらサイズのノートにまとめておきましょう。

そして、通学時間や学校の休み時間、面白くない授業を使って暗記をしてください。

英単語だけでなく、漢字や古典単語などもこのやり方で効率よく暗記ができるはずです。

単語の暗記は面白くない?

単語の暗記は無味乾燥で面白くないという人もいますが、私は結構楽しんで英単語の暗記ができます。

一気に単語を覚えると知らない単語が急激になくなることを実感できるので、すごい達成感を味わうことができるからです。

かなり昔の話になりますが、私が英検準1級を受けるとき語彙力が絶対的に足りないと思い、単語の暗記にかなりの時間を割いた記憶があります。

それにより、大問1の語彙問題の正答率が確実に上がっていることが実感できました。

自分の成績が伸びることが実感できるとやる気にもつながるので良いと思います。

1日200個の単語は凡人には覚えられない

中には1回単語を読んだだけで頭に残すことができる人もいるみたいですが、私のような凡人にはそれは不可能です。

どれだけ集中して1回で覚えようとしても下手をすれば次の新しい単語を覚えた直後(覚えてから1分もたっていない)ですら忘れてしまうことがあります。

集中力がないだけと言われれば、そうかもしれませんが、極限までの集中状態を維持し続けることは凡人にはできません。

1単語1分、1日100分で100単語、30日3000分で3000個。そんなことができるのは一部の天才だけです。

でも、時間をかけて上述したやり方で暗記を繰り返せば、1ヵ月で1000単語なら本気で覚えようすれば不可能ではないかもしれません。

1ヶ月で1000単語

1週間で10時間もかけて200単語と書きましたが、それでは時間がかかりすぎる。

単語を見て意味が分かる程度にするだけでいい場合(つづれるようになる必要がない場合)、もっと効率的な覚え方があります。

「左に英単語、右に訳」が載っている典型的な単語帳で、

例えば「apple リンゴ」

を覚えるとき

「アップル、りんご」「アップル、りんご」と本気で覚えようとして4・5回繰り返し口に出します。

次の単語に移り、同じように繰り返し口に出してください。

適時、覚えにくかった単語に関しては「さっき覚えたの何だけ、apple、りんご」というように思い出すということもしてください。

私がこのやり方をするのは、一度暗記をした単語帳の2週目からなんですが(メンテナンスのためにやっていた)、新出単語を覚えるときにも意外と使えるということが最近分かりました。

このやり方をすれば、100個の単語を目にするのに30分もかからないので短期間で単語を繰り返し目にすることができます。

1回目ではほとんど覚えていませんが、本気で覚えようとして繰り返すと意外と頭に入っています。

定期的に、このやり方で単語を覚えれば、信じられないスピードで単語が覚えられるようになるかもしれません。

始めは、今までの覚え方と異なることで、違和感を感じて「本当にこれで覚えられるの?」と疑問に思うかもしれませんが、1週間本気で実践してみてください。

試してみる価値はあると思います。

一度覚えたと思っている単語でも、普通の人はすぐに忘れてしまうので、1月に最低でも5回は繰り返してください。

2・3回やった程度で高校レベルの英単語を覚えられるようにはなりません。