ハイレベルな高校を受験するのであれば塾を利用したほうがいいです。
とはいっても
- 塾を利用したくない子
- 利用したくても金銭的に難しい子
- 近くに塾がない子
もいるはずです。
そのような子が独学で受験できる参考書を紹介しておきます。
目次
独学でハイレベル校
- 筑駒
- 灘
- 慶應
- 早稲田
- 開成
- 麻布
- 渋谷幕張
- ラサール
- 久留米附設
などを独学で受験しようと考えている人はいないと思いますが
仮にいるとすればやめたほうがいいです。
これらの高校を独学で合格するのは不可能に近いです。
「久留米附設」のような超難関私立高校を受験する人は以下に挙げる参考書をやっても合格できません。
ここでいう
ハイレベル校
は
独学で合格が可能な地元のトップ公立高校
そこそこレベルのハイレベル私立高校
を指しています。
以下参考書を紹介していきますが
トップレベルを狙う実力がある人を前提に書いています。
全く勉強をしたことがない人はここを見ても意味がないので注意してください。
英語
- 高校入試の最重要問題
- 高校入試 短文で覚える英単語1900
- SAPIX式英文法123+
- ハイパー英語教室中学英語長文2
- 中学総合的研究問題集英語長文
- 受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題
- 過去問
1学期
夏休みまでに利用するのは『最重要問題』『英単語1900』の2冊です。
学校の授業進度に合わせていては絶対に間に合いません。
『最重要問題』を利用して夏休みに入る前に公立レベルの問題に慣れてください。
それと並行して『英単語1900 』の短文を全部暗記してください。
短文暗記をすることに批判的な人もいますが、
短文を暗記することで英語の感覚を自然に身につけることができるようになります。
ただし、効率的に覚えなければ時間が足りなくなります。
スピーディーに暗記ができる方法を自分なりに探してください。
※ 『最重要問題』は間違った問題にチェックを入れるなどして、間違えた問題だけを繰り返しましょう。
※ 部活や習い事などをしておらず、時間に余裕のある人は『最重要問題』に並行させ『SAPIX』に取り組んでもいいです。
夏休み
夏休みに利用するのは『SAPIX』と『ハイパー英語長文2』です。
『SAPIX』は公立高校入試レベルを超えた内容ですが
トップレベルを目指す人は進学後のことを考えてこれを読み込んでください。
『ハイパー英語長文2』はトップレベルの受験生には若干物足りなさを感じるかもしれませんが
参考書の「使い方」に従って必ず取り組んでください。
進学後のことよりもとりあえず合格をしたいという人は『SAPIX』の代わりに、『くもん中学英文法』を利用しても構いません。
『SAPIX』よりも簡単ですが、トップレベル受験生が身につけるべき最低限の文法知識が身につけられます。
2学期
2学期中に『総合英語長文』と『50%以下』を仕上げましょう。
※ 『50%以下』は間違えた問題にチェックを入れ、2回目以降は間違えた問題だけをやりましょう。
※ 英語の勉強に力を入れるのは2学期までです。
冬休み以降
この時期は英語に力を入れてはいけません。
市販されている自分の都道府県の過去問を利用し、週1回解くくらいにしておきましょう。
自由英作文がある高校を受験する場合
模範解答のような答えを書こうとすれば文法ミスを犯し減点対象になる可能性が高まります。
できるだけ中学1・2年で習う簡単な文法で英作ができるように訓練をしてください。
書いた英文は学校の先生にお願いして必ず添削をしてもらいましょう。
リスニングは、単語の暗記と長文をスラスラ読めるようになれば
特に対策を取らずともある程度できるようになっているはずです。
対策にはあまり時間をかけず過去問を解く程度にしておいた方がいいです(過去問の数が少ないなら同じものを繰り返し聞くようにしてください)。
英作文の対策は、他の塾に通っている友達から作文の題材を教えてもらい、過去問とは別に対策を取るようにしてください。
数学
- 未来を切り開く学力シリーズ
- 高校入試の最重要問題
- 受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題
- 全国高校入試問題正解
- 過去問
1学期
『未来シリーズ』の、以下の4冊をやりましょう。
- 方程式と関数
- 図形
- 確率・統計と総まとめ
- 入試実践
トップレベルの公立高校を独学で受験する人にとって一番良い参考書です。
他の科目との兼ね合いもあるので、夏休みまでに終わらせるのはかなり大変だと思いますが
できる限り夏休みまでに終わらせましょう。
夏休み
『最重要問題』と『50%以下』をやりましょう。
数学は解き方を覚えた後は問題を解きまくるしかありません。
『未来シリーズ』のように詳しい解説はありませんが、
ミライシリーズをやっておけば、ある程度問題が解けるようになっているはずなので、問題はないはずです。
※ 間違えた問題にチェックを入れ分かるまで解きましょう。
2学期
『全国』をやりましょう。
全ての問題を解く必要はありません。
方程式・関数・図形などを重点的にしてください。
中には難問もあります。
5分くらい考えても手も足も出ないような問題は飛ばして構いません。
時間をかけたら解けそうなら解き続けても構いませんが、他の科目の勉強に支障がないようにしてください。
冬休み以降
英語同様、この時期に数学に時間をかけすぎてはダメです。
数学に時間をかけないで済むように、必ずこの時期までに一定の実力まで持っていく努力をしてください。
やるのは週に1回市販されている過去問を解く程度でかまいません。
過去問を解くときに意識してもらいたいことは
高得点を取るために自分がやるべきことが何なのかを知ることです。
難問に時間をかけすぎて時間が足りなくなるようなら
難問はとりあえず飛ばしてできる問題からやる
など
自分なりのルールを作ってください。
社会
- 実力メキメキ合格ノート(地理・歴史・公民の3冊)
- 高校入試の最重要問題
- 中学総合的研究問題集 社会
- 中学総合的研究高校入試問題集 社会資料読解
- 全国高校入試問題正解
- 過去問
- ニガテをなんとかする問題集
- 高校入試出る順暗記カード
夏休み終了まで
『メキメキ』と『最重要問題』を使います。
が
1学期は英語・数学を中心に勉強を進めるべき時期なので、社会にあまり時間はかけられません。
自分なりにできる範囲で勉強をしましょう。
2学期
『メキメキ』と『最重要問題』を終わらせましょう。
英語・数学の勉強も大事ですが、少しずつ社会の勉強にも力を入れ始めてください。
早く終われば『総合問題集』の2冊に取り掛かってください。
間に合わなければ『総合問題集』は手を付けなくてもいいです。
冬休み以降
『全国』で他県の過去問を解きまくりましょう。
過去問を解いていて理解が不十分だと思った箇所はそれまで使ってきた参考書を見直して理解に努めてください。
自分の県の過去問は英語・数学など他の科目と同じ日に行い、本番の実践練習をするといいでしょう。
『ニガテ』はケアレスミスが多い人や点数に波がある人は使ってください。
『ニガテ』を使うことで自分が犯しやすいミスに気付くことができるかもしれません。
1点・2点が合否を分けるトップレベルの高校を受験する人には十分利用価値のある参考書です。
『暗記カード』は通学時間や聞いても意味がないと思う授業のときなどに使って下さい。
理科
- 実力メキメキ合格ノート(1・2分野の2冊)
- 高校入試の最重要問題
- 中学総合的研究問題集 理科
- 中学総合的研究高校入試問題集 理科計算問題
- 全国高校入試問題正解
- 過去問
- ニガテをなんとかする問題集
- 高校入試出る順暗記カード
これらの参考書を終わらせる目安は社会と同じです。
国語
- 国語力を伸ばす語彙1700
- とってもすっきり古文漢文
- システム中学国語公立高校編
- 中学総合的研究問題集 国語読解
- 高校入試わからないところの検索ブック
- 過去問
夏休み終了まで
トップ校を狙う人は勉強をしなくてもある程度点数が取れるはずです。
だから、夏休み終了までは、時間のある時に『1700』を利用して語彙力を増やす程度の勉強でかまわないと思います。
都道府県によっては古文・漢文が難しいところもあるはずです。
そのときは『すっきり』を利用して古文の基礎を身につけておきましょう。
2学期
『システム』と『総合』を利用し、問題を解きましょう。
『検索ブック』はちょっとした時に役立つので手元に置いておきましょう。
冬休み以降
作文が苦手な人は、作文対策を学校の先生にお願いしてやってもらいましょう。
そうでなければ、過去問を週に1回解くだけで十分です。
冬休み以降は理科・社会の勉強に相当の時間を割く必要が出てきます。
合格するために何をすることが一番大切なのかを自分で考えどの科目にどれだけの時間を割くかを考えましょう。