暗記が苦手だと思っている人は多くいます。

その原因は覚えようとしている科目に慣れていないことが原因かもしれません。

簡単に言うと、勉強不足というわけです。

暗記が出来ない?

私自身もそうなのですが、基礎知識の全くない分野の本を初めて読むとき、何が書いていあるのか全くわからないことがあります。

文字は読んでいるけど、書かれてある内容を理解できなかったり、用語を暗記しようとしてもなかなか頭に残らないのです。

そういう状況でも、読み続ければそのうち理解ができることが経験的に分かっているので、「覚えられない」と思ってもとりあえず読み続けます。

最初の2回目くらいまでは全く何もわからなかったことが、4回目くらいから「なんとなくこうじゃない?」と思えるようになったり

繰り返し用語を目にすることで用語の暗記も少しずつできるようになってきています。

それが資格試験の勉強ならば、問題を解くことで理解が伴ってくることもあるのでテキストを読むだけではなく演習をしたりもします。

このように

最初の1・2回で理解が出来ないのは初めて勉強をする分野だから当たり前で(勉強不足の状態)、繰り返しが必要なんです。

しかし、自分がどれくらい勉強をすれば理解・暗記ができるかわかっていない子は、1・2回読んだだけで暗記が出来たり、問題が解けると思ってしまうのです。

そんなわけがないのに・・・です。

こんな感じで

「暗記が出来ない」と口にする子の8割くらいは単に勉強不足なだけだと思ったほうがいいです。

覚えられないのなら、繰り返して覚えようするしかありません(頭に残りやすくする暗記の仕方もなくはないですが、人によってその方法は異なることもあるので、勉強をやりながら自分なりの暗記方法を身につけてください)。

すぐに忘れてしまう

覚えたと思ってもすぐに忘れてしまうのは、個人差はありますが全員に共通することです。

では、覚えられる人と覚えられない人がいるのはなぜか?

上で書いたこととほぼ同じになりますが、思い出す作業をしていないことが原因だと思います。

私は新しいことを勉強するとき、なかなか頭に入らない分野は、とりあえず意味が分からなくてもざ~っと読み

1週間後くらいにもう一度同じ個所を読み直します。

2回目に読むときは本気で頭に入れようとしたり、該当箇所の問題演習を並行して解きます。

問題を解くことで、その単元で暗記しなければならない箇所、理解しなければならない箇所が見えてきます。

大切な個所をとらえたうえでさらにテキストを読み直して暗記をすれば、そこそこできるようになっちゃいます。

 

つまり、分からなければ3回4回5回と短期間に繰り返すことが大切というわけです。

繰り返し覚えようとしなければ普通の人間は、なかなか暗記はできません。

自分にとって興味のない分野であればなおさらです。

 

高校時代には

通学中、風呂に入っている時間などの隙間時間に、「昨日やった勉強なんだっけ?」と自分が勉強した内容を思い出したりしていました(10分前に覚えたと思ったこともかなり忘れていることに気づけますよ)。

夜寝る前に英単語を30個覚え、翌朝、覚えた30個の英単語を空で言えるようにするなど

を実践していました。

これは、結構お勧めします(知っている英単語や熟語の量をマジでイッキに増やせます)。

 

そこそこ勉強をしているのに「暗記が出来ない」って言う人の大半は、面倒くさがって繰り返し覚えようとしていないんだと思います。

本当に覚えられない

塾講師でこのようなことを言っている人は私以外に見ることはほとんどありませんが(それが塾経営に大きく影響するからだと思います)、

言われた通り何十回も覚えようとしても、全く覚えられない、覚えたとしてもすぐに忘れてしまう

このように、暗記が他の人と比べ本当にできない人は現実にいると思います。

暗記が本当にできないと悩んでいるのなら、まずは何が原因で暗記が出来ないのかを知ることが大切です。

原因が分からずには対策のしようがないからです。

どのように対処すればいいのかわからずに、みんなと同じようなやり方で勉強をしても、その努力が無駄になることだってあります。

何らかの対応をすることで、今までできなかったことが出来るようになるかどうかはわかりませんが、やみくもに勉強をするよりはできる可能性が高まるはずです。

また、これも繰り返し書いていますが、人の3倍頑張っても平均点が取れないというような場合、学校の勉強を必死にさせることがその子のためになるのかを考えるべきだと思います。

このように書くと、「極端に勉強ができないなら勉強をしなくてもいいのか?」と批判を受けるかもしれませんが、決して「勉強をしなくてもいい」と言っているわけではありません。

自分がやるべきことは何なのか、ということをちゃんと考えたうえで、自分に必要な学びをしてもらいたいんです。

学習障害