偏差値が50以上ある公立高校受験生は志望校をどうするか悩むと思います。
「中学生が志望校を決める時期」にも同じようなことを書いていますが改めて。
目次
私立よりシビア
「福岡地区の私立高校倍率」に書いた通り
私立高校は定員の何倍もの合格者が出るので、不合格になることはあまり考えられません。
しかし
公立高校は基本的に1回しか受験の機会がなく
かつ
定員以上の合格者を出すことは、原則、ありません。
なので、倍率が2倍近くになる公立高校を受験するときは志望校選択に迷う子も多く出てくると思います。
特に偏差値60以上の公立上位校を受験予定の子は、大半が合格できるかどうか微妙な状態のはずです。
そんな状態にいるのだから、どこを受ければいいか相当迷うに決まっています。
志望校は直前まで変えないでいい
合格の可能性がゼロという場合は志望校を変更したほうがいいと思います。
例えば、修猷館・筑紫丘・福岡高校といったトップ校を目指している子で
そこそこ勉強をしているのに【Fスコア】60以下というのであれば、
私立に通う覚悟を決め記念受験をするというのであれば受けても構いませんが
どうしても公立高校に合格したいというのであれば、
トップ校に合格するのはほぼ不可能なので志望校を変更するしかありません。
トップ校じゃないにしても
福岡中央や筑紫中央などの中堅校であっても人気があり倍率が高い高校を受験するのであれば
1月のFスコアが40台前半であれば合格の可能性はほぼゼロなので
志望校を変えるべきだと思います。
ただ、トップ校であれば毎回D・E判定だけど偏差値60台(中堅校であれば50台前半)を安定して取れているなら
合格の可能性は十分残されています。
どうあがいても合格は無理だと思うまでは志望校を貫き通してもいいと思います。
それに志望校は「中間発表」後に変更できます。
受験直前期に志望校を悩むのはお勧めできませんが、ぎりぎりまで変更は可能なので、最後まであきらめずに頑張ることを勧めます。
公立トップ校は特に悩む
性格によってどうすべきかは異なってくると思います。
私だったら筑紫丘進学後、学年下位になることを覚悟したうえで筑紫丘を受けるか
福岡農業・福岡工業・博多青松といった特殊な高校を選ぶか
かなり迷うはずです。
なぜ私が筑紫丘に進学したら学年下位になるのか
筑紫丘のような地域トップ校に進学する子は大きく
天才型と努力型に分かれます(と私は思っている)。
天才型は
人並み、もしくはたいした努力をしていないのに定期テストで400点台後半を余裕で取れる
部活が終わる3年の夏休みまで学校以外では勉強していないのに本気で勉強を始めたら一気に偏差値65前後(筑紫丘DorC判定)になる
というような子で
努力で偏差値60台になった子には到底かないません(そのような子がさらに努力をしてしまうと、どうやっても普通の人には勝ち目はないです)。
私は完全に努力型タイプなので(努力によってある程度能力は高められるが天才にはどうあがいても敵わない)
仮に筑紫丘に合格できたとしても、どれだけ必死に勉強をしても高校で学年上位になることはほぼ不可能なはずです。
良くて真ん中、普通なら下位
それに発奮して勉強ができるタイプなら努力型でも公立トップ校に進学してもいいかもしれませんが
下位になることでやる気をなくし、成績がガタ落ちするタイプならば志望校を変更し、学年上位を目指せる高校を選んだほうがいいかもしれません。
ちなみに
私が「偏差値30台から明治・中央・西南学院に現役合格」できたのは
努力の結果が目に見えて分かったことで継続して勉強ができたからです。
もし、運よく柏陵高校に合格していたとしたら、学年上位になることは難しく、よくて福大どまりだったと思います。
いずれにしろ、志望校を決めるのは自分自身です。
悔いのないように自分でしっかりと考えましょう。