塾に入ることで成績が伸びる子がいる一方、成績が伸びるどころか下がることもあります。

これは、塾の教え方だけでなく、本人の勉強に対する姿勢も大きく影響しています。

以下、塾に入っても成績が伸びないタイプの子の例を挙げているので参考にしてください。

成績が伸びない人の特徴」も気になる方は参考にしてください。

    勉強をしない

    当然なのですが、ほとんどの場合これが原因です。

    1年の時にほとんど勉強をしなくても400点前後を取れていた子が、中2の途中では平均点しか取れなくなってしまっているのであれば、ほぼ間違いなく勉強をしていないことが原因です。

    このようなパターンであれば、塾に入って必死にやらなくてはいけないと、意識が急激に変われば塾に入ることで成績が急上昇することもありますが、そうでなければ成績は下がり続ける可能性が高いです。

    つまり、勉強をして成績を伸ばしたいという気持ちがあっても、勉強が面倒で集中して勉強ができないという子は塾に入っても成績が伸びるどころか下がる可能性が高いというわけです。

    このタイプの子は中学3年生になったときに、気持ちの切り替えに成功して成績が急上昇する可能性が高いです。

    ですので、1・2年の内申点が高校入試に影響しない地域に住んでいる場合は、定期テストの点数にこだわるのではなく、自分で考えることを重視する塾に通わせることを勧めます。

    もともと実力のある子なのだから、その気になればテストの点数をすぐに上げることができます。

    どうせ点数が伸ばすことができるのであれば、暗記や演習(演習は大切だが類似問題を大量に解かせパターンを覚えるやり方だとこれからの入試には、地頭が良い子であれば関係ないが、通常の子には勧められない)を重視する塾に通わせるよりも、自分で考えさせる形式の授業をしている方がいいのではないかと私は思います。

    イヤイヤながらテスト前に勉強をさせられよりも、自分で考える癖をつけておけば、3年の夏休み以降の成績の伸びに違いが出る可能性があるからです。

    1・2年の成績が影響する場合、一定レベルの公立高校に進学させたいのであれば、子どもがやりたくなくても強制的に勉強をさせ続けるしかないかもしれません(そこになんら意味は感じられませんが)。

    ただし、親のが塾に求めていることは定期テストの点数を取らせることが第一の場合が大半です。

    塾側も親の期待に応える成績を取らせる義務があります。

    それに応えられない塾は変えるのも仕方がありません(私の塾も全員の期待に応えられているわけではない)。

    以上、書いたことを一言でまとめると「勉強をする準備が整っていない子に『勉強をしなさい』と言っても逆効果になる」です(準備を整えるのは塾の役割の一つですがそれは1・2か月ではどうにかなるものではありません)。

    300点台後半を取っている子

    5教科平均点よりも50点~80点以上をすでにとっている子の成績を伸ばすことが一番難しいです。

    塾に入っていないのに、このくらいの点数が取れてしまう子の多くは

    もともと能力が高いが、勉強習慣がなくテスト直前に焦って勉強を始めるタイプです。

    直前に焦って勉強をするタイプだと、勉強に偏りが生じ、まんべんなく70点前後しかとれなかったり、40点~90点と科目によってで点数に差がでたりします(好きな科目ばかりやる)。

    たまたま勉強したことが多く出ればある程度の点を取り、そうでなければ極端に点数が下がってしまうなど、成績の増減は運に左右されることも多いです。

    また、このくらいの実力にある子の「成績が伸びる」は「400点以上を取る」ということを意味しているはずです。

    400点以上を取ることで初めて「成績が伸びた」と親としては思えるので、入塾時と同じ点数を取れたとしても(まして見た目の点数が下がれば)、成績が伸びたと思えません。

    しかし、400点以上を取るには、相当の勉強時間が必要なので、勉強習慣があまりなく、やる気がそこまでないのに無理やり塾に入れさせられた場合、親が期待する成績上昇はなかなか実現できません。

    もし、このような状況にいる場合でも400点以上を取らせたいのであれば、

    • 強制的に勉強をさせる厳しい塾に通わせる
    • 強制的に勉強をさせなくても勉強をすることが当たり前だと思っている子が多く集まっている塾通わせる
    • 3年になって自分の意志で勉強をするようになったときに塾に入れる

    ようにしてください。

    なお、このタイプの子を1・2年の時にフランチャイズの個別指導塾に通わせるのは時間とお金の無駄になる可能性が高いので避けたほうがいいと思います。

    上でもかきましたが、このようなタイプの子は1・2年の時は暗記をたくさんさせるよりも、自分で考える癖をつけさせるように持っていく方がいいと思います。

    自分で考えなければ解けない問題が増えてきた今の入試のことを考えれば、目先の点数にこだわるのではなく、自分で考えることを重視したほうが良い結果になるはずだからです(もちろん、このくらいの実力のある子であれば平均点プラス50点は最低でも取らせるのが塾の責任であるし、親の期待が400点以上であればそれに応える必要がある)。

    設問を読まない

    これも本当に多いです。

    設問を斜め読みして、何が問われているのか捉えていない状態で問題に答えようとするから答えられないのです。

    問題を丁寧に読むことが苦手な子にはいくら丁寧に読みなさいと言っても、それに素直に従うことはほぼないので、このタイプの子も塾に入っても実力に見合う結果が出ない場合が多いです。

    「今回は絶対にいい点が取れた」と、実際に80点以上取れる実力があるのに、結果が返ってくると50点くらいしか取れないのです。

    設問を意識的に読ませるためにできる具体的な指示は

    どの科目でも、重要だと思える文章、理科・数学なら具体的な数字、英語では「並べ替えなさい(ただし1語不要なものがある)」「正しくないものを選びなさい」という個所に線を引っ張る。

    指・シャーペンで1文字ずつなぞりながら、何が問われているか面倒くさがらずに丁寧に読む。

    最近の入試は設問が長くなったこともあるので、とにかく面倒くさがらずに丁寧に設問を読む癖を時間をかけて身につけさせることが本当に大切になっています。

    計算ミスが多い

    計算のやり方は完全に分かっているのに、文章題の解き方・証明の仕方が分かっているのに、テストで結果を出せない子がいます。

    このような場合、単純な計算ミスが原因の場合が大半です。

    普段の力を出せば満点も狙えるくらいの実力のある子でも、計算ミスが原因で平均点前後しか取れないということもあります。

    また、数学では90点くらい取れる実力があるにもかかわらず、ケアレスミスが多すぎて50点くらいしか取れないという子もいます。

    高得点を取りたいのであれば、ミスをなくすために自己流の計算の解き方を止めさせたり、設問をしっかりと読むなど指示をする必要があります(したとしてもそれがなかなかできないから成績を伸ばすのが難しい)。

    この原因を「ADHDが原因」と言う人もいますが、確かにその可能性も否定できませんが、必ずしもそうではないでしょう。

    聴く耳を持たない

    勉強のやり方は人によって異なります。

    「こういう勉強をすれば覚えやすい」というパターンは人によって違います。

    ですので、ある人には良い勉強の仕方でも、ある人には合わない勉強の仕方があります。

    しかし、絶対に間違った勉強の仕方はあります。

    間違った勉強の仕方はある程度共通しています。

    間違ったやり方でやったら成績は伸びません。

    頑なに間違った勉強のやり方を変えようとしない子は成績は伸びにくいです。

    具体的には

    基礎ができていないから基礎をやりなさいと言っているのに、難しい問題ばかり解く

    暗記ができていないからまずは暗記をしなさいと言っているのに、演習ばかりやりたがる

    そのようなタイプの子は伸びにくいです

    なお、「東大生の勉強法」のような本が売られていますが、天才がやってきたことができる人はほとんどいないはずです。

    「それができるから東大に入れるのでは?」と思います(例外的に、京大卒の人が書いた本で、「これ本当に京大の人が書いたの」というような、ものすごくよい勉強本があります)。

    間違った勉強法

    伸びない原因を考えない

    勉強を始めたばかりの時は勉強のやり方を知らないので、自分流の勉強が唯一の勉強法だと勘違いしている場合があります。

    勘違いしているというより、とにかく何か勉強らしいことをしていればそれが勉強だと思い、勉強のやり方など考えたことがないといったほうが正しいかもしれません。

    勉強のやり方を進化させる必要があります。

    勉強をどれだけしても思うように成績が伸びないなら、自分のやり方が間違っているのではないか?と考えるのです。

    成績が伸びていないのに、今のままのやり方を続けていれば結果が良くなる可能性は低いです。

    受験の悩み

    本気で勉強をしているのに点数が伸びない

    統計的には2割くらいの子が努力をしてもそれに見合う結果を出しにくい子がいるみたいです。

    定期テストで全科目10点前後しかとれない場合は「もしかしたら勉強ができないのかも」と気づくことはできると思うのですが、

    30点~50点くらい取れてしまう場合「やればできる」「勉強のやり方が悪いだけ」「暗記ができないのは勉強不足」と思ってしまう人が多いような気がします。

    学校の先生・塾講師をしている人の多くは、努力不足かそうでないかに気づくことができると思うのですが、

    比較する対象が他人と自分の子どもの点数しかいないと、努力不足でできないのか、努力をしてもできない可能性が高いのか、それが分かりにくいから気づけない人が多いのだと思います。

    少なくとも私は、定期テストの5教科合計で200点台前後の子が体験授業を受けたときに、暗記力・理解力があるかどうかを見れば、伸びる可能性が高いか低いかが直感的に分かります(このようなことを勝手に判断しては、もしかしたら勝手な先入観が入っているだけで実は普通以上に能力が高い場合、最初はなかなか結果を出せなかったのに勉強に慣れることで少しずつできるようになることもあるので、ダメなことだとは分かっていますが、明らかに苦しんでいる子を見てきたこと、多くの子を教えてきた経験、発達障害について大学で学び直したことから、意識しないようにしても見えてしまうのです)。

    どれだけ勉強をしても10点台しか取れない子や、平均点が限界な子(一定の暗記はできるが、すぐに忘れてしまったり、文章理解力が低い場合)もいます。

    努力をしているのに定期テストで平均点以上を取ることができない状況に子どもがいるのに、それでも高得点をとらせたいと思っているのであれば、親が暗記力・理解力を確認するべきだと私は思います。

    頑張っても暗記ができない子に「暗記しなさい」「なんで覚えられないの」と言っても、どうしようもないのです。

    そんなことを言い続ければ「自分は何もできない子」と子供が自分に自信をなくすだけです。

    このページは私の塾からリンクを貼っているので、入塾を考えている方に向けて以下書かせてもらいます。

    塾を経営している以上、定期テストの結果を出す、実力テストでも結果を出す、それらを親が期待して入塾をさせていることも分かっています。

    だから、「伸ばすのは難しい」と私が思っていたとしても「全く勉強をしなくてもいい」とは言えません。

    しかし、私自身が伸ばすことができないと経験的に感じているのに「成績が伸びないなら勉強しろ」ということも言えません。

    なので、努力をしているのに定期テストで平均点以下しか取れない状況で入塾を考えている方がいるとすれば、塾に入れる前に暗記力・理解力があるかどうかの確認をしてもらいたいです。

    暗記力・理解力があるかが親が把握していない状況で体験授業を受けに来られた場合、

    たとえ私が体験授業で「成績を伸ばすのは難しい」と感じたとしても、「伸ばすのは難しいです」とは言えません(以前HPではそのように直接言うと書いていたのですが、そんなことを実際に言えるわけがありません)。

    どれだけ努力をしても学校の勉強ができないのであれば、学校の勉強以外のことで頑張るべきだと私は思っています。

    学校の勉強ができるかどうかしか客観的に中学生を評価するものがないなか、学校の勉強ができないことに不安を覚えることは分かります。

    なんとしてでも勉強ができるようにさせようとする気持ちも分かります。

    しかし、学校の勉強ができないからといって、社会に出ることができないとか、社会で成功できないというわけではありません。

    「得意を伸ばせば学校の勉強ができなくても成功できる可能性はいくらでもある」という気持ちを持つ方が、「学校の勉強ができない、もう駄目」などとマイナスな感情が消えずに沈み込むよりも絶対にいいと思います。

    学習障害(LD)