「高校生は塾・予備校に通うべきか」に書いていた記事ですが
記事を修正していたら長くなったので分散してこちらにしました。
以下ここに書いてある内容を簡潔に言うと
高校になってから勉強が出来なくなった
というのは
単に高校の勉強を舐めているだけです。
中学のときと同じような勉強量しかなければ高校の勉強ができるようになるわけありません。
目次
高校1・2年生
大学進学を目標としている高校に在籍している場合、多くは学校の勉強に時間がとられ集団指導の塾や予備校に通う時間がないはずです。
にもかかわらず「成績が下がったから塾に通いたい」という人がでてくるんですよね。
残念ですが、そのような人は塾に通ったところで成績は伸びません。
塾に通うだけ時間の無駄になる可能性のほうが高いです。
また、大学進学を目標としない高校に進学した子がやっぱり大学を目指そうと考え、塾や予備校に通おうとすることもあるはずです。
残念ながらその場合も塾に通う意味がないはずです。
なぜなら、大学進学を目標としない高校に進学する多くは中学レベルの内容が理解できていないからです。
そのような人が高校生対象の塾に通ったところで授業についていけるわけがありません。
低偏差値の高校に進学したものの、心機一転大学に進学したいと考えた場合、学校の定期テストで入試に必要な科目で満点をとれることから始める方がいいかもしれません。
個別指導塾は原則ダメ
旧帝国大や難関私大の理系学部を受けるのであれば、わからない問題をピンポイントで教えてもらうために利用する価値はあると思います。
しかし、多くの場合「高校で個別指導」に通うのはお金の無駄になるはずです。
大学入試は文系科目の英語・古文・社会は知識があるかないかで決まります。
暗記をすればいいだけなのに、わざわざ個別指導に高い授業料を払う必要はありません。
「英語・古文が分からないから個別で聞いた方が良い」と思っている子が多いかもしれませんが、
「わからない」のは勉強不足
だからです。
勉強不足が原因なのだから個別指導塾に通って勉強をしたつもりになっても何も変わりません。
もちろん、「個別指導塾に通ったら成績が伸びた」
という子もいるでしょう。
しかし、それは個別指導を受けたから伸びたのではなく、勉強をしたから伸びただけです。
個別指導塾に通うことがきっかけになったことは間違いないでしょうが、成績が伸びたのは自分の努力の結果です。
であれば、個別指導塾を利用しなくても、意識を切り替え自分で勉強をすればいいだけです。
大学入試はとにかく個人の能力(やる気・集中力・暗記力・理解力など)が合否を分けます。
合格するだけの努力ができる人が合格できるんです。
参考書を読んでも分からない
市販されている参考書はかなり優れているものが多くあります。
自分に合った参考書を探し、それを読んで「わからない」というくらいの実力しかないのなら、
国立大学どころか西南・福大レベルの大学に合格できる力などないと思ったほうがいいです。
たとえば
西きょうじの「英文読解基本はここだ!(昔に書いた記事で中途半端な内容ですが)」
これを2~4回読んで理解が出来ないのであれば
多分大学入試の英語の問題を解けるようにはならないと思います(共通テストで8割は取れないと思いますし、福大の読解問題ですら安定して満点を取れない)。
なぜならば
この程度の内容を読んでもそれを理解できる力がないからです。
公立高校受験のように暗記さえしてしまえば偏差値は50~55くらいにはなって当然で
しかも
成績がよかろうが悪かろうがほぼ全員が受験をする高校受験では勉強しない子が周りにたくさんいます。
偏差値50くらいであっても自分よりできない子がたくさんいるので
自分はそこまで勉強ができないわけではない
そこそこ勉強が出来ていると勘違いしてしまうんです。
大学受験を考えるなら中学のときに偏差値55もあった
などと思うのではなく
勉強をしていたのに偏差値55しかなかった
と考えるべきです。
※ 上記内容はバカにしている分けではなく、それくらい頑張らなくてはダメだと言いたいだけです。理解できないのなら理解できるように勉強をするしかありません。私の場合、偏差値が50を超えるのに1年かかりました(私の偏差値推移)。ちょっと勉強したくらいでは高校ではどうにもなりません。それでもできないのであれば、残念ですが、一般選抜入試で一定レベル以上の大学に合格するのは難しいです。
※「基本はここだ」は準2級の筆記に合格できるくらいの実力は必要になります。中学英語ができない場合は中学の復習「県立高校受験対策|英語」から始めてください。
中学のときに個別に通って成績伸びた
「いやいや、自分は公立高校入試のときに個別指導塾に通ったら急に成績が上がり志望校に合格したぞ、個別指導塾のおかげだ」と思っている人がいるかもしれません。
合格できたのは、上で書いた通りの理由です。
個別指導塾に通いうことで必然的に勉強時間が増えます。
お金を払っているのだからそれを無駄にしないために家での勉強時間も増えたはずです。
しかも、中学生で習う内容はものすごく簡単で量も少ないから少し勉強をすればよほどのことがない限り成績は伸びるものです(とは書きましたが、半数くらいは個別に通っても成績は伸びなかったんじゃないでしょうか?)。
中学のときにこのような形で成功体験をしてしまったことで、「個別指導塾に通えば大学受験でも成功する」と思い込み、決して正しいとは言い難い選択を正しいと思い込んでいるだけということはありませんか?
今の勉強の仕方が本当に正しいのか?
他に勉強のやり方があのではないか?
成績が伸びていない原因がどこにあるのか?
などを考えたことはありますか?
そんなことを考えず、誰かに教えてもらわないと勉強ができるようにならない
なんて思い込んでいませんか?
そんなことでは絶対に塾に通っても成績は伸びませんよ。
それでも個別指導が自分に必要だと思うのであれば利用してください。
ただ、断言しますが、大学入試は勉強量がものを言います。
「学校の勉強が分からない」といって個別指導塾に通っても、勉強量が足りなければ絶対に成績は伸びませんし合格もできません。