1+1=2のような簡単な問題をいつまでやっても
入試の問題は解けるようになりません。
目次
自分のペース
自分のペースに合わせてできる問題から始めるのはいいが
いつまでも自分のペースで自分ができることばかりやっても
できるのは自分が今できるところまで
仮に自分の成績が一定の点数で止まってしまっているのなら(かなりの勉強量をこなしているのに偏差値60を超える気配が全くないのなら)
今のまま勉強を続けても
考え悩み抜いて解く訓練を少しずつでもいいので取り入れなければいつまでたっても現状は抜け出せません(要は、勉強のやり方を変える必要があるということです。偏差値60以上を安定して解けるようになるには、暗記だけではなく、文章を読んで書かれてある内容を理解する力が必要になる。その力がなければ暗記ですべてを乗り越えなくてはならなくなるので、breakthroughは起こらないし、暗記すべきことは無限にあるのでやるべきことも無限になるが、いくら暗記しても結局は暗記だけでは対応できない問題が出てくるのだから、努力が結果に結びつかなくなる。考え抜く勉強は暗記中心の勉強と異なり、どれくらいやればできるようになるかは分からないし、やったとしてもできるようになるかすら分からない(暗記であれば覚えた量が増えるほど実感できるし勉強ができるようになった気がする。が、テストに出るものは決まっているので一定量を覚えてしまえばあとはどれだけ暗記量を増やしたところで結果に結びつかなくなる)。ただ、努力を止めてしまえばそこで成長も止まる。一定の年齢になったら、学校の勉強で努力を続けるか、別の方向で努力をすべきかを決める必要もある)。
これ、当たり前のことなんですが
平均から偏差値60を目指そうとしているのに個別指導を利用しちゃっている子の中に
このことを理解している子がどれくらいいるか気になる
自分で考えることをせずに分からないところが出てきたらすぐに質問をして答えを聞く
伸びるわけないじゃん…(残念なことに1対複数の個別指導塾に通っていると、質問すらせずにただ問題を解くだけ、分からないことを聞いているのはコミュニケーションが上手に取れる子なんて場合もあるらしい)。
成績を伸ばしたいのなら自分が今解けない問題を解けるようになるしかない。
いつまでも今の自分でもできる簡単な問題しか解いていなければ成績が伸びるわけがない。
こんな当たり前のことなのに・・・。
勉強が嫌だ辛いからといって
楽なことばっかりやってもほぼ意味がないのに
塾に通わせないと家ではまったく勉強をしないから
なんて理由で子を塾に通わせている親もいるかもしれませんが
やる気がない子に無理やり塾に通わせてもお金がもったいないだけです。
個別指導
個別を利用するなら
学校の授業についていくことも難しい子
難関私立を受験する予定で、難問を解くときにヒント・解説をしてもらったほうがいい子
大きくこの2つだけしかないと思います。
もう1つあるとすれば部活をやっていて集団指導塾に通うのが厳しい子ですが、この場合は塾に通うのではなく独学でやったほうがおそらく効率的に勉強ができるようになはずです。
おそらく
今個別に通っている子の7~8割くらいは個別ではなく集団でもいいはず(自分のペースでではなく成績を伸ばすペースでできる集団の方がむしろ成績がよくなる可能性が高い)。
自分で勉強できるものは自分で
理科・社会に関しても
公立中学で習うレベルの物であれば市販の参考書を読んで自分で理解ができます。
うちの子は人から教えてもらわなければできない
なんていう親もいるかもしれませんが
そうなら上を目指すのはあきらめたほうがいいです。
公立中学で習うレベルの内容を独学で学ぶことができる実力がないのならそもそも上を目指すなんてのは無理です。
文章を読んで書いてあることが理解できれば基本的な問題は解けるようになるのは当たり前です。
読んで理解できるものを読まずに理解できないなんて言う子がいるなら、まずは読む癖をつけさせるのが先決です。
中には、文章を必死に読んでも書かれてある内容が理解できない
という子も一定数いるかもしれませんが
そうでないのであれば
少なくとも公立中学で習うレベルの理科・社会を一人で勉強ができないなんていうことはありません。
演習になると
「これ分からん」
というものがいくつか出てきますが
解説を読んで理解することはできます。
このとき1度解説を読んだだけで分からないから
「分からない」
とすぐに誰かに教えてもらおうとする子は成績は伸びにくいです。
少なくとも偏差値60以上を取れる子で
1度読んで分からないから一人ではどうにもならない
なんて思う子は少数派のはずです。
分からなければその問題はとりあえず先に進み
一定時間勉強してより深く理解した後に問題を解き、分からなければ解説を見る。
そういうことを繰り返していけば
「これってたぶんこういうことだよな?」
となっていき、少しずつ理解が深まっていくんです。
自分で問題をやり抜く、理解しようと考える
こういう過程をすることで勉強は少しずつできるようになってくるのに
その過程をすっ飛ばして、何でも聞こうとするから
参考書を読んで自分で勉強をするということがいつまでたってもできない(と思い込む)んです。
学校の勉強を利用して自分で勉強ができる能力を身に着けようとしないなんて
私には理解不能です。
人から聞いてしか勉強ができないようでは上など目指せるわけがありません(1対1で何でも教えてもらえる環境は返って能力を高める機会を奪っている可能性がある)
能力を高めたければ自分で勉強をするしかないんです。
教えてもらえばできる
平均前後の力しか持っていない子が
側に講師がついていて教えてもらってできるようになっても
入試で初めて見る問題に対応する力は身に付きません。
平均前後の力しか持っていないのなら自分で考えるんです。
自分でできるようになる訓練をするんです。
私の塾では1から10まで丁寧に教えないのはこういう考えを持っているからです。
大人になっても新しい知識を入れるために人から教えてもらうの?
いつまでも高いお金を払って能力を高めるの?
自分で勉強をする能力が身に着いたら、よほど専門的なコトでない限り、人から教えてもらわなくても自分で何とかできるようになるのに?
大学生になって
英語の勉強、合格率20%前後の資格試験を目指すすることがあるかもしないけど
そんなもののために資格試験予備校に通うの?
お金を払って予備校に通わずとも、英語・資格試験の勉強なんて自分でできますよ(大学に通っているなら英語の専門家がたくさんいるんだから必要な時にその人に聞けばいいだけ)。
とにかく、自分の能力を高めたいのであれば、独学ができる力を身に付けましょう。