「私立大学って3教科で受験できるんですか」という質問をする子がいまだにいます。

このように、私立大学入試について何も知らない高校1・2年生が意外と多いので、私立大学受験についての基本的なことを書いておきます。

    原則3教科で受験ができる

    高校では英語・数学・理科・社会、その他多くの教科を学びます。

    これが原因で、大学受験も高校受験同様5教科すべてが必要だと勘違いし、私立大学を受験するにもかかわらず5教科を必死に勉強している高校1・2年生もいるはずです。

    特定の科目(数学・理科・社会)が苦手だと「大学に合格できない」と不安に思っている人もいるかもしれません。

    しかし、私立大学の一般入試は、受験する大学・学科によって若干異なりますが、文系なら英語・国語・社会、理系なら英語・数学・理科で受験できます。

    3教科で合否が決まるのだから、極端に言えば受験に必要のない科目は勉強する必要がありません。

    もちろん、やる気があるならしっかりと5教科の勉強をして国立大学を目指したほうがいいと思いますが、高校で習う数学は難しく、理系科目が嫌いだったり苦手であれば頭が受け付けないこともあるはずです。

    そういう場合は初めから私立大学に的を絞り、文系科目に力を入れて勉強をするのも一つの手です。

    そうするほうが納得できる大学に進学できる可能性が高まるはずです。

    学校の成績は一般入試に関係ない

    私立大学の一般入試では、高校の成績は全く見られません。

    高校を卒業さえすれば内申点がどれだけ悪くても合否に影響は与えません。

    入試で合格最低点を超えれば合格ができます。

    中学のときのように、公立高校に合格するために内申点を上げるために必死になる必要はないのです。

    学校の勉強は赤点を取らない程度にしておき、入試を意識した勉強を心がけていれば真面目に定期テストの勉強をしている人よりも大きなアドバンテージを得られます。

    指定校推薦を考えていないのであれば定期テストなど適当にやって構いません。

    ※ 適当というのは「やらなくていい」という意味ではありません、赤点は論外です。

    高校生の定期テストについて

    難関私立大学

    早稲田・慶應、GMARCHなどの難関大学は、不可能ではありませんが1年で合格するのはかなり厳しいです。

    弁護士や司法書士に1年で合格するよりは遥かに簡単だと思うので挑戦してもいいと思いますが、死ぬほど勉強をしなければなりません。

    それまで勉強をさぼってきた人は、継続して勉強をする力、集中力などがないのですぐに挫折することになると思います。

    ゴールが全く見えない状況ではやる気も起こらないはずなので、知識がゼロの人が1年で大学受験を考えるのであれば中堅レベルの私立大学にするべきだと思います。

    偏差値40台から半年で早稲田・慶応に合格

    中堅私大なら誰でも1年で合格できる

    大阪大学・九州大学・広島大学などの国立大学や、早慶上智、MARCHなどに1年の努力で合格するのはかなり難しいです。

    勉強習慣のない人にとっては耐えられないくらいの努力が必要になるのでほぼ不可能と言っても構いません。

    しかし、中堅私立大学なら高校3年から1年間努力をすれば誰でも合格できる可能性はあります。

    中堅レベルの入試は問題が簡単で、基本的な内容を徹底して勉強すれば合格できるので、難関大学に合格する数倍も楽に合格できるはずです。

    もちろん、知識ゼロの状態からは死ぬほど努力をする必要がありますが…。

    問題が簡単

    早稲田・慶応レベルの大学の入試は、問題が複雑で大量の知識が要求されるだけではなくかなりの情報処理能力も必要になります。

    進研模試で偏差値60くらいの力しかないのであれば、問題が難しすぎて全く手も足も出ないはずです。

    確信をもって正解だといえる問題が1問もないはずです。

    しかし、中堅私大の問題は勉強をしさえすれば誰でも解ける程度のものです。

    地頭がよくなくても、普通に勉強を継続してすることができれば、誰でも合格できます。

    それまで全く勉強をしてこなかった人は、想像を絶する努力が必要になることは言うまでもありませんが…。

    なお、1年で合格できるといっても、早めに勉強をするに越したことはありません。

    この記事を見た人は今から入試を意識した勉強を始めましょう。

    中堅私立文系大学に合格できる人・できない人

    2017年度(H29年)入試から難化

    H28年度より前は、西南・福大に合格するのはそこまで難しくありませんでしたが、29年度から生徒の充足率を大学側が気にするようになり、急激に難化しました。

    経済・法・商など、普通に勉強していれば不合格になる方が難しかったのですが…。

    H29年以降の受験生にとっては腹立たしいことですが、こればかりは仕方がありません。

    難化した理由は「合格最低点について」を参考にしてください。