共通テストの勉強をすべきか迷っている子は「私立大学の一般選抜でしか受験しないのに共通テスト対策をすべきか?」を追加で書いたので参考にしてください。
一発逆転で今の実力以上の大学を目指したい高校3年生が知っておいた方がいいことを書いています。
高校1・2年生なら国立を受験する前提で勉強、つまり国語・数学・英語の3教科の基礎固めをしっかりとしておいてください。
最近の私大難化を考えると早い段階から次第に絞った勉強をするのは危険ですし、これからは今まで以上に数学ができるかできないかが自分の人生に大きな影響するはずなので、数学の勉強から逃げるのは得策とは思えません。
目次
模試の偏差値は気にしない
模試には大きく2つあります。ベネッセ・進研(駿台)と河合模試です。
地方の大学を受験する人にとっては、受験者数が一番多い進研模試が自分の実力を一番正確に測れる模試です。
とはいっても、模試はあくまでも模試でしかありません
。模試の偏差値が高ければそれなりの実力があることは証明されますが、だからといって合格ができるとは限らないのです。
模試の判定が完璧に信頼できるのであればA・B判定をもらった人が不合格になることなど考えられませんし、E判定の人が合格することもほぼ不可能でしょう。
しかし、現実にA・B判定で不合格になる人はいます。
E判定で合格してしまう人もいます。
なので、模試はあくまで模試であって、本番ではないということを覚えておいてください。
模試で分かることは
「偏差値30台であればFランクの大学にしか合格できない」
「60台だったら難関大学を受験できる実力がある」というふうに、
自分の実力がどの大学を受験できるレベルにあるのかを知る程度のことです。
偏差値50台前半(進研模試で、以下同じ)くらいあれば日大・駒澤・近大・龍谷・西南・福大なら十分合格ができます。
なので、模試の偏差値はそこまで気にしないでください。
気にするのは受験する大学の入試問題を意識した勉強をすることです。
それをするかどうかで合格の可能性が数倍高まります。
「あいつが不合格になったのに、俺が?私が?日大・駒澤・近大・西南に合格?すごくない?」なんてことが普通に起こります。
共通テスト利用・併願は利用しない
センター前期(利用)・併願は基本的に国立大学が第一志望の人が滑り止めに利用するものです。
私大専願の人は、どのような形式のセンター利用入試も考えない方がいいでしょう。
なぜならば、私大入試に特化した勉強をした方が合格率が高まるからです。
多くの学校ではセンター対策の授業が中心になります。なので、何も意識していない人はセンターで点数を取るための勉強を必然的にしてしまっています。しかし、私大入試とセンターの問題形式は異なることが多いです。
「センターの対策だけしかしてないから私大の問題を解けない」、ということはないですが、受験する私大に照準を合わせることで、センターの勉強だけをしているよりも確実に合格の可能性が高まります。
「偏差値50台前半でも駒澤・近大・西南に合格できると」上述したのはここにあります。特に地方の私立大学はセンターのように情報処理能力(スピード)を求めません。知識量だけが合否を分ける言っても過言ではありません。
※ 最近の傾向を考えると国立を受験する前提で国語・数学・英語の3教科をしっかりと学んでおいた方がいいと思います。高校1・2年生は数学から逃げないほうがいいと思います。
3科目で7割弱取ることをとりあえずの目標にする
受験する大学・年度によって若干異なりますが、一般入試で7割取れて不合格になる私立大学はほとんどありません。
自分が受験する大学の合格最低点をネットやパンフレットなどで確認してみてください。
その多くが6割~6割5分の点数で合格できていることが分かると思います。
意外なのですが、このことすら知らない人が意外と多いです。
「これを知って何か意味があるのか?」と思うでしょう。大いにあります。苦手科目を捨てても合格ができるということが知れるからです。
たとえば、3科目のうち1つで20点を取ったとしても、残りの2科目で90点とれば200点になります。200点を取ることができれば、ほぼすべての私大に合格ができます。
英語が得意なら英語で80点、残りの2科目は60点、合計で200点。合格です。
英語が苦手なら選択科目で80点、国語60点、英語50点、合計で190点。これを目標にしてみてはどうですか?
国語が嫌いなら、英語・選択科目で80点取って、国語で40点。国語で40点って、記号問題が多いの私大入試なら勉強をしなくても取れる可能性があります。
どうです?合格最低点を考えれば、どの科目で何点を目標に勉強をすればいいかが見えてきますよね。
ちなみに、私の知る限り、Fランクではないけれど偏差値が45前後・倍率が2倍前後の大学(九州だと九産大以下の大学)で、合格最低点を公表しているところはりありません。
そのような大学は私の推測でしかありませんが、5割を超えれば合格できると思います。
数年前に私が実際に某大学受験をし、5割5分程度の点数になるように解答を提出したら合格できていたので、この推測はある程度信用できるはずです。
※ 最近の私大難化により5割では厳しくなっているはずです。進研模試で偏差値40台中盤の大学でも6割を最低目標にしてください。
選択科目はどれを選ぶべきか
一番良いのは、学んで楽しいと思えるかです。
「学校の授業で選択しているから」という理由で選ぶ必要はありません。
また、点数が取りやすいという噂だけで特定の科目を選択すると「興味がなく勉強しても何も頭に入ってこない」ということにもなりかねないので注意が必要です。
私なら、大きい本屋さんに行ってセンター対策用のテキストを眺め、面白そうだと思ったものを選びます。
現役生は無難に日本史か世界史を選ぶのがいいと思いますが、地理や政治経済に興味があるならそちらを選んでもいいです。
過去問を解き始める時期
過去問を解き始める時期があります。
英語
過去問を解く能力があるならすぐにでも解き始めましょう。
しかし、多くの人は過去問を解く段階に達していないです。
「出題傾向を把握するため」「現在の自分の実力を知るため」ためにとりあえず解いてもいいのかもしれませんが、基礎学力がない人は、過去問を解いたところで出題傾向の把握などできませんし、実力は初めから分かっているはずです。
使っている単語帳を完璧に暗記し、必要な構文、基本的に英文読解がある程度終わってから過去問を解くのがいいと思います。
個人差はあると思いますが9~11月には過去問を解き始めてもいいのではないかと思います。
選択科目
一通り暗記が終わってから解き始めて構いません。
学校の授業に合わせていても入試まで間に合わない可能性が高いので、自分のペースで勉強をしてください。
私が現役生なら12月までには一通り終わらせ、冬休みに入る前から過去問を解き始めると思います。
国語
現代文・古文ともに基本的な参考書を読み、読解の仕方を覚えたらすぐにでも過去問を解き始めてもいいと思います(夏休み前までは月に1回くらいで十分)。
夏休みが終わるまでに現代文は重要語句の暗記、古文は古文単語・文法を一通り覚え、それらの暗記に時間を要さなくなった分だけ過去問の量を増やしていけばいいと思います。
※ 時間がなく、かつ配点が大きくない場合、古典は捨ててもいいかもしれませんが、初めから古典を捨てるのはやめたほうがいいです。