大学の後期入試を受けることになった人が気になるであろうことをまとめています。
大学が難化したことについて「合格最低点は合否結果が出るまで不明」に書いているので気になる人はみてください。
目次
一般後期の入試傾向
一般後期入試は赤本に載っていないので、急きょ後期を受けることになった人は2つの疑問を持つことが多いはずです。
- 前期と傾向は同じか
- 問題の難易度は上がるか
後期入試のためにわざわざ傾向の異なる問題を大学が作成する意味がないので、100%とは言えませんが、どの大学でもほぼ間違いなく傾向は同じだと思います
また、問題の難易度が前期よりも高くなろうが同じだろうが低くなろうが、受験生の中で高得点を取った人が結局は合格するのだから、難易度をわざわざ変える必要性はないはずです。
なので、後期を受ける人は前期の問題を利用して対策を取ればよいと思います
ちなみに、福岡大学の過去問は問題形式は変わりません。
問題の難易度は後期だからといって難しくなるわけではないみたいです(年度により若干の難易度の差はある)。
願書提出期間
後期入試はその大学の前期合格発表が終わってから出願できる場合がほとんどです(私の調べた大学はすべてそうだった)。
そして、その多くは国立2次が終了した後に出願ができるようになっています。
「国立が第一志望だったので前期では私大を一切受けなかったが、浪人はしたくないからセンター後期で私大を受験しよう」という人にはお勧めです。
旧帝国大を受けている人なら、前期と比べかなり難易度が高くなるセンター後期入試でも中堅レベルくらいまでならかなりの確率で合格ができると思います。
ただし、旧帝国大を狙っていた人が中堅私大に後期で受かったとしても、学歴コンプレックスに悩まされる可能性があります(人によっては早稲田でもコンプレックスを感じる)。
「なんで自分がこんな大学にいるんだ?」「あれだけ勉強したのにここ?勉強した時間がもったいない。遊んでおけばよかった」
後期を受けるかどうか迷っているときにこのように思っているのであれば、入学したものの数か月後には農人性になっている可能性も考えられます。
入学してからやっぱり浪人をしようと思い大学を辞めることになると、入学金と前期の授業料(少なくとも70万以上はかかるはず)が全部無駄になります。
また、大学に進学したことで受験勉強から遠ざかる時期が少なからずできます。時間のロスも大きいです。
仮に、そのまま大学に通い続けることになっても、納得できる学歴を手にできなかった自分を長い間否定することにもなりかねません。
「別に中堅私大でも構わない」と納得できないなら、浪人してもう一度旧帝国大に挑戦することを勧めます。
前期よりも合格が難しいのか
後期入試は前期入試の合格者数と後期の受験者数によって合格難易度が大きく変わります。
特に前期の合格者数は後期の合格者数に影響を与えるので受験者数よりもその影響は大きいはずです。
募集人員が5名なのに30名以上の合格者を出したと思えば、翌年は5名しか合格できなかったり、場合によっては募集人員以下の合格者しか出さないこともあります(合格者 "ゼロ"もある)。
なので「後期入試を受ける人は前期に不合格になった人だから、合格の可能性が高くなるのでは?」というような考えをしているなら甘いです。
確かに、後期で大学独自入試を実施しているところは、前期で不合格になったからダメもとで後期を受験するという人もいるはずです。
また、後期であり得ない人数を合格させるということがごく稀にある(前期入試で合格者を絞りすぎてしまった場合)ので、運良く合格してしまう可能性がないともいえません。
しかし、後期に合格する多くは、「第一志望に不合格になったから仕方なくランクを下げて浪人だけは回避したい」といったハイレベルの受験生なはずです(私の推測です)。
そして、関東・関西の難関大学や東大・京大・九大などの旧帝国大の2次にコケて、センター後期で私立を狙う人が多いので、センター後期はかなりの実力がなければ合格はできないはずです。
さらに、学生充足率が厳しくなったことで、今後は後期入試に合格することは全体的に難しくなるはずです。
実際に、2016年・2017年の結果を見てみると、募集人員ギリギリしか合格者を出さない大学が急に増えているような気がします。
後期を受けるかどうか迷う
後期は前期よりも難易度が高くなることが多いので「合格できる可能性が少ないなら受験しても意味ない」と思う人もいるはずです。
また、前期で志望校に合格できなかった人の多くは後期を受験するだけの気力が残っていないかもしれません。
ただ、「まだあきらめたくない」「可能性が少しでもあるなら挑戦したい」という人は受けるべきだと思います。
センター利用の後期は、科目が変わる(減ることもある)ので自分が高得点を取った科目だけで受験できる可能性もあります。
また大学独自の後期試験は、受験する年度によっては多くの合格者を出すこともあり、前期よりも倍率が低くなることもまれにあります。
今後、後期で多くの合格者を取る可能性は低くなったといっても、絶対にそうなるとはいえません。
前期でおもいっきり合格者数を絞っている学科は、絶対とは言えませんが、後期で合格者を多くとる可能性もあります。
何点取れば合格できますか?ボーダーは?と聞かれても分かるわけがありません。
言えることは受験をしなければ100%合格できないということだけです。
注意点
後期を受験する多くは合格する実力は十分あったのに運悪く不合格になった人なので、レベルが低いわけではない点には注意する必要があります。
前期入試が終わった時点でほぼすべての受験生が勉強を止めてダラダラと過ごしていたはずです。
2週間弱の期間でも日本史・世界史を選択していた人はかなりのことを忘れているはずです。
後期を受験するなら英語・国語の勉強をせずに暗記科目を徹底するべきです。
ただし、選択科目に自信がある人は自分で何をすることが一番合格に近づくかを考えてください。
数学は日本史・世界史のように2週間くらい勉強をしなかったからと言って忘れることはないはずなので、数学が得意な人は後期が有利になるかもしれません。
上述の通り、後期を受ける気力がなくなっている受験生が多いです。
また、滑り止めに合格している人はおそらく勉強に身が入りません。
そこにチャンスがあります。
進研模試で偏差値40前半の大学
ボーダーフリーとまではいかないが、進研模試で偏差値40~45くらいの大学が多くあります。
そのレベルの大学は偏差値50くらいの人が前期で受けていれば不合格になることはほぼ考えられません。
しかし、後期になると話は変わります。
場合によっては偏差値50台後半の人でも偏差値45くらいの大学に不合格になる可能性すらあります。
その理由は上に書いた通りです。
後期で合格できるかどうかは前期の結果が影響します。
なので、学部にこだわりがなくどこでもいいから、より合格の可能性が高くなるところを受けたいというのであれば前期の合格者数と大学の充足率を見てください。
ただ、それを調べたとしても大学がどれくらいの合格者を出すかを完璧に推測することは不可能だということは覚えておいてください。
センター後期
センター前期と合否に利用する科目が変わる大学が多いです。
前期では5科目必要だったのに、後期になると3科目になるといった変更があるところも多いです。
なので、場合によっては前期で合格ができなかったのに後期で合格できる可能性もなくはないです。
ただ、後期は募集人員が前期の1割もないところが多いです。
合格者数がすくないので前期よりも難しくなるのが一般的なので、センター前期で不合格になった人がセンター後期で挑戦するのは少し無謀かもしれません。
学部・学科どこが受かりやすいか
「〇〇大学の後期入試〇学部はどこが受かりやすいですか」
というような質問をしたくなる人もいると思います。
分かりません。
上に書いて入り通りです。
前期にどれだけ合格者を出しているかを確認することと、願書を出している人が少ないことを祈ることしかできません。
合格最低点はどうなる
ここまで読んだ人なら分かると思いますが、そんなもの分かりません。
「合格最低点はどうなりますか?」「190点取りました合格できますか?」「〇〇大学でセンター300点中難点で合格できますか」
このようなことが気になることは分かりますが、考えても無駄です。
九産レベルの大学でも8割なければ合格できない可能性すら考えられます。
後期の偏差値
これも繰り返しになりますが、分かりません。
前期では「眼中にない」と思っていた大学の後期を受けて不合格になった人は大勢いるはずです。
「そんな大学不合格になるやつはいない」とバカにしていた人が「そんな大学」に不合格するといった経験をした人も大勢いるはずです。
進研模試で偏差値40台前半の大学であっても、偏差値50台後半の人が不合格になることは普通に起こり得ます。
逆に偏差値50前半の大学に40台後半の人が合格することだってなくはないはずです。
後期入試受けてみないと本当に誰にも分らないんです。
西南・福大・中村学園・九産・福工・久留米の後期
中村学園・久留米・九産の後期入試について書こうと思っていました。
しかし、ここに書く予想を鵜呑みにして、受験をしようと考えたり控えようとしたりする人がでてくる可能性もなくはないので、やめることにしました。
なお、西南はセンターを受けていなければ受験できません。
各自、受験を考えている大学のHPに公開されている合格者数などを参考にしてください。