博多青松高校についての詳細情報を以下の順にまとめています。
目次
偏差値・内申点
第Ⅱ期入試(学力テスト+面接)では、普通(Ⅰ・Ⅱ部)は偏差値52以上、情報科学(Ⅰ・Ⅱ部)は偏差値50以上あれば8割以上が合格できるはずです。
内申点が20台前半でも普通・情報(Ⅰ・Ⅱ部)に合格しているので、入試本番である程度点数が取れれば合格できるはずです。
Ⅲ部は細かい情報が入手できていないのですが、入手できているデータを見る限り、偏差値30台、内申点15前後でも合格している人が多数います。
第Ⅰ期入試(作文+面接)は、やる気をどれだけ見せるか(高校に入ってから何をするのか目標をしっかりと話す)で合否が決まる。不登校で内申点が全くないという場合でも気にしないで大丈夫なはずです。
第Ⅰ期入試の倍率は普通科で4倍前後、情報科学科で2倍前後になります。
倍率が高いので全く勉強ができない場合不合格になる可能性は高いですが、高校に入ってから何をするのか目標をしっかりと話すことができれば多少点数が悪くても合格できるかもしれないです。
第Ⅱ期入試(普通の公立高校と同じ入試と思ってください)の倍率は普通科で2.00~2.30倍、情報科学科で1.10~1.50倍程度になります。テストだけでなく面接も行われます。面接が合否に影響するはずなので、青松であなたが何を頑張りたいのか目標を明確にしておきましょう。
※ 上でも書いていますが、内申点が合否に影響を与える可能性はほぼないと思います。学ぶ意欲があるかないかが大切です。
※ 偏差値40台前半~30台でⅡ期午前・午後の部に合格しているのはほぼ間違いなく推薦合格です(倍率によっては40台前半で合格もある)。
参考:福岡県高校入試情報
参考:福岡地区の公立高校偏差値
参考:偏差値は参考程度
参考:通知表・内申点の仕組み
参考:公立高校志願倍率の仕組み
H31年度志願確定後難易度
青松の入試は若干複雑です。試験の形式が前期(Ⅰ期、Ⅱ期、転・編入)、後期(一般、転編入)があります。
さらに、午前・午後・夜間の部というくくりもあります。
多くの生徒が必要としているのは前期のⅡ期入試です。ですので、ここではⅡ期のデータを挙げることにします。
なお、博多青松は他の公立高校と異なり、合格内定者を含まずに計算がされています。
平成31年度の志願状況は以下の通りです。カッコ内は昨年度。
午前部
- 普通科定員:49(30)人
- 志願者数 :72(51)人
- 倍率 :1.47(1.70)倍
- 情報科定員:15(15)人
- 志願者数 :27(11)人
- 倍率 :1.80(0.73)倍
午後部
- 普通科定員:30(49)人
- 志願者数 :67(97)人
- 倍率 :2.23(1.98)倍
- 情報科定員:15(15)人
- 志願者数 :24(21)人
- 倍率 :1.60(1.40)倍
夜間部
- 普通科定員:30(30)人
- 志願者数 :24(29)人
- 倍率 :0.80(0.97)倍
- 情報科定員:15(15)人
- 志願者数 :18(9)人
- 倍率 :1.20(0.60)倍
合格最低点・ボーダー目安
2019年度は
平均点が180点であれば190点前後
平均点が160点であれば170点前後
が目安になると思います。
対策
人気のある高校なので倍率がものすごく高いです。
確実に合格をしたいのであれば「中堅校受験対策」を参考に200点を目指して努力をしましょう。
推薦入試
推薦入試を考えている人は面接の対策をしっかりとしておきましょう。
青松が楽そうだからという志望理由で合格することは難しいと思って下さい。
「なぜ青松高校でなければいけないのか」それをしっかりと伝えられなければ合格は難しいと思ってください。
学校情報
単位制高校なので自分でカリキュラムを組むことができます。
集団が苦手・コミュニケーションをとるのが苦手な子が一番通いやすい高校だと思います。
今まで周りに合わせることに苦痛を感じる経験をしているのであれば、青松への進学を考えてみてください。
青松高校では一人でいたければ一人でいても構いませんし、仲のいい人ができるのであれば仲の良い人を作ればいいです。ルールの範囲内で自分が好きなことをやることができます。
勉強を本気でやっている人と、何となく学校に来ている人の差が激しいと聞きます。
学区によるくくりはありません。誰でも受験できます。
大学進学を考えている生徒でも、「高校名にこだわらない」「自分の力で大学に進学できるという強い気持ちがある」なら、進学先としてお勧めの高校です。
生徒たちは、何処に進学するかは自分で決めます。やる気があれば九大を目指せばいいですし、西南・福大、関東関西の難関私大でもどこでも好きなところに進学しましょう。
九大合格者は普通に出ていますし、過去には東大に合格した人もいたと記憶しています(違っていたら訂正します)。
普通の学校で生活のしづらさを感じている人、不登校の経験がある人、発達障害の人なども通うことができる高校だと思います。
ただしⅢ部だけ雰囲気が異なるので中学を卒業したばかりの子はⅠ・Ⅱ部以外は進学したいと思わないかもしれません(私の教え子はⅢ部に行きましたが…)。
自分のペースで勉強ができるので、私がもし中学生だったら間違いなく博多青松高校を選ぶと思います。
学校の授業など聞かなくても独学で勉強ができる人なら、他の高校に進学するよりも青松の方がいいかもしれません。
制服がなく、校則もほとんどないとききます。校内でタバコさえ吸わなければ特に注意されることもないと言っていました。ちなみに私の元教え子は高校1年から金髪にしていました。
部活
- サッカー部
- 卓球部
- バスケットボール部
- バドミントン部
- 陸上競技部
- 剣道部
- バレーボール部
- 柔道部
- 合気道部
- ダンス部
- ウィンドアンサンブル部
- 情報科学部
- 美術部
- 演劇部(活動実績不明)
- 簿記部(活動実績不明)
- イラスト部(活動実績不明)
- コーラス部
- 写真部
- クッキング部(活動実績不明)
- 茶道部
- 英会話同好会
- 囲碁・将棋同好会
- 書道同好会
- ソーイング同好会
- 自然科学同好会
- 地球同好会(活動実績不明)
- 文芸同好会
- アジアカルチャー同好会(活動実績不明)
- 民俗学研究会(活動実績不明)
- 放送同好会
所在場所
「博多青松高校」は福岡市博多区千代1丁目2番21号(第4学区トップ校の福岡高校の隣)にあります。JR吉塚駅から徒歩12分、地下鉄「千代県庁口」から徒歩8分です。
在校生数
H28年5月の生徒数です。
普通科
Ⅰ部は男91人・女137人、Ⅱ部は男88人・女139人、Ⅲ部は男109人、女121人。合計で男288人、女397人です。
情報科学科
Ⅰ部は男50人・女72人、Ⅱ部は男65人・女70人、Ⅲ部は男82人、女40人。合計で男197人、女182人です。
通信制
男635人、女690人です。
合格実績
平成30年度の合格実績は以下の通りです。
- 九州 :2名
- 佐賀 :1名
- 福岡教育 :1名
- 琉球 :1名
- 北九州市立:3名
- 福岡女子 :1名
- 福岡県立 :1名
- 東京理科 :3名
- 明治 :1名
- 関西 :2名
- 立命館 :3名
- 関西学院 :5名
- APU :3名
- 西南学院 :9名
- 福岡 :32名
- 福岡工業 :16名
- 中村学園 :5名
- 久留米 :8名
- 九州産業 :28名
九州大学には毎年少なくとも1名は合格しています。
博多青松は自分のペースで勉強ができるので学校に無理やりわけのわからない勉強をさせられるのが嫌な人は本当にお勧めです。
一人で勉強ができる自信があったり(中学の時に塾に通うことに意味を感じなかった人)、人間関係に煩わしさを感じていたり、高校名にこだわらないのであれば、一般的な高校生活を送ることはできませんが、充実した生活を送ることができると思います。