高校になってから思うように勉強ができなくなったと感じている子は少なからずいると思います。

授業が分かりにくい

高校の授業が分かりにくいと思う子もいるかもしれません。

中学のときは中学レベルの簡単な英語を、ゆっくりと教えてもらえたのに

高校になったら高校レベルの英語を、「こんなのは分かっていて当然」という前提で授業がされ、しかもスピードが速い

だから

一定レベル以上の子にとっては分かりやすい授業でもわかりにくいと感じる。

授業を聞くにも最低限の力が必要というわけです。

 

また、授業が分かりにくい原因が授業ではなく、別のところにある可能性もあります。

高校レベルの内容は中学レベルと比べるとはるかに難しいです。

なので、難しい内容を理解できる力がないから解説を聞いても何を言っているのか全く分からないということも起こり得ます。

 

いずれにしろ、中学レベルの英語が微妙という場合は、高校レベルの内容を身に付けるのは難しいので

1か月くらい集中して中学レベルの復習をしてください。

そのとき、まったく基本が出来ていない子に向けた参考書ではなく

中学英文法スーパーステップ

SAPIX式英文法123+

などを使って復習することを勧めます。

基本からやり直しましょう

勉強時間が足りない

高校の学習内容は難しいです。

1日2時間くらいの勉強を継続しなければ、

中学のときに偏差値が50台中盤くらいしかなかった子は

高校では偏差値50以上取ることすらできなくなるはずです。

直前1週間前になって必死になって暗記をすればそこそこの点数が取れてしまう模試(フクト)と

高校で受ける進研模試は全く違います。

成績を一定以上にしたいのであれば勉強時間を確保してください。

それができないのに、

成績だけは伸ばしたい

なんて甘い考えをしていたら

高校3年になって「後で後悔しても遅い」状態になります。

 

部活をしていては1日2時間の勉強時間を確保することも難しいというのであれば

中学生に向けた内容ですが「授業を無駄にせず効率的に成績を伸ばす」に書いた通り

授業では集中しその場で理解と暗記をするよう心がけてください。

理解しようとしてもできない

中学のときに定期テストで平均点前後は取れていたけれど、模試になると定期テストよりも明らかに点が取れなくなる

また

授業で出された内容がそのまま定期テストに出てくる高校で、定期テストでは8割以上は取れるのに模試になると点が取れなくなる

このような経験をしている場合

理解をして覚えようとしてもそれがなかなかできず、単純暗記しかできないということがあるかもしれません。

この場合は単純暗記で大学入試を乗り切らなくてはいけなくなってしまうのですが

暗記だけに頼る勉強だと人の倍くらい勉強をしても偏差値40台後半ということも起こりうると思います。

 

もし、中学のときは偏差値50前後はあったけど、高校に入ってからどれだけ勉強をしても進研模試で偏差値50に全く届かないという状況にいるのなら

勉強のやり方が間違っているだけの可能性もあるので、勉強のやり方を真剣に考え、

例えば

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法

のような本を読んでみるのも一つの手です。

もしかしたら、暗記の仕方すら間違えている可能性だってあります。

大学入試の問題は高校入試の問題と比べかなり難しいです。中学のときは平均前後は取れていたが高校になるとどうしようもなくなるということは起こりうると思います。