高校生は社会に出た時に役立つ知識や技術を自分のものにする
大切な
大切な
時期です。
中学時代必死に受験勉強をした反動で「高校生になったら勉強をしなくなる」子が相当数出てきますが、あまりにももったいないです。
自分のためにしっかりと勉強をしましょう。
目次
大学受験を知る
多くの現役生が志望校に合格するために何をすればいいか分かっていないかもしれません。
大学受験は、公立高校入試のように闇雲に勉強しても合格できてしまうものとは違います。
中学1・2年のときの内申点が合否に大きな影響を与える地域を除き、
高校受験はたとえ勉強をさぼってきたとしても中学3年から勉強を始めてもトップ校に合格できる可能性は十分あります。
夏休みから本気で勉強を初めるだけで偏差値40台から60台になることも十分考えられます。
大学入試ではそんなことはまず起こりません。
まったく勉強をしないまま高校3年になってしまうと
その時点で名前を書けば合格できてしまう大学にしか合格できない可能性が高いと思ってください。
高校受験とは異なり大学受験はやるべきことが大量にあります。
闇雲に勉強をしていては絶対に時間が足りなくなります。
最低でも学校の授業にはついていけるように普段から最低限の勉強をしてください。
とはいっても、いつまでも定期テストで点を取るために必死に勉強をしているようならあまりにも危険です。
「高校の定期テストで点が取れない」に書いていますが、
推薦で大学を受ける予定がない限り、高校3年のときは定期テストの勉強にそこまで必死にならないほうがいいかもしれません。
受験期は合格を意識して勉強をすることを勧めます。
私立と国立どちらを受験するか
初めから私立に的を絞った勉強をすると文系・理系科目のいずれかに偏った勉強をすることになります。
そうならないよう、私立大学ではなく国立大学を目指すべきだと思います。
「別に文系or理系科目なんか興味ないから勉強しなくてもいい」
と思う気持ちは分かりますが、高校の時に勉強しなかった科目は、その後一生触れることはなくなります。
嫌だとしても
数学・物理、現代文・古文・歴史・政治経済などの勉強をし
視野を広げる準備をしておくことで、その後の自分の可能性の幅も広げられるようになるはずです。
って
いったところで納得する人などいないと思うので「初めから私大に絞らず国立大学を目指せ!!」を見てください。
「国立って思っているよりも簡単かもしれない」
って思えたら、とりあえず科目を絞らずに勉強をしてみようと思えるかもしれませんよ。
高校1・2年
部活や遊びで勉強ばかりやってはいられない高校1・2年生もいると思います。
できるなら全教科必死に勉強をしておいたほうがいいのですが、それが出来ない子も多いはずです。
そういう子が無理に全教科勉強をしようとしてもすべてが中途半端になってしまう可能性もあります。
そんな場合は勉強する科目を、英語・数学・国語に絞ってもいいと思います。
この3科目以外は定期テストで赤点を取らない程度の頑張っておけば、高校3年から本格的に勉強を始めれば間に合うはずです。
英語
国立大学を目指すのなら、英語はできるだけ早く完成させておくことを勧めます。
国立は受験科目数が多いので高校3年の10か月の勉強で英語をやりながら複数科目を仕上げることはかなり厳しいです。
共通テスト8割くらいの実力になっていればかなりのアドバンテージになります。
英語は一度できるようになれば、学校の授業と隙間時間に単語・熟語の暗記をするだけで実力を維持できます。
2年までにある程度仕上げてしまえば、、共通テストだけしか英語が必要でないなら、3年次は英語に勉強時間をほとんど割かなくてよくなります。
他の人が英語の勉強に時間をたくさん書けている間、自分は他の教科に十分な時間を使えるのだから、普通に考えて合格の可能性は数段高まりますよね。
国語
国語は勉強をしても成績が伸びない科目だと思うかもしれませんが、正しいやり方で継続して学び続ければ気づかないうちにできるようになります。
しかし、残念ながら
勉強をしても成績が伸びるかどうかはわからないと思われている科目なので、高校3年になって複数科目の勉強をしなければならなくなったとき、一番最初に捨てられる科目なんですよね。
悲しいですね。
でも、ですね。
国語(特に現代文)の勉強をやっていくと、それを通じて「世の中を知りたい」という気持ちが湧いてくるんですよ。
そして、「数学やりたい、科学ってすごいな。心理、思想、哲学、言語、芸術、文学、政治、経済、全部面白いかもしれない」
こんな感情になり、
「勉強をもっとしたい」
となってくるんです。
人から言われて仕方なく勉強をしている場合はそうはならないかもしれませんが、少なくとも私はそうなりました。
10年以上前は「勉強なんか受験のためだけにするもの」と思っていた私が、です。
勉強が嫌い、という人は多いかもしれませんが、とにかく初めて見てください。
始めることがきっかけで、勉強が好きになるかもしれませんよ。
高校3年生になってから現代文と本気で向き合うことは上で書いた通り起こらないはずです。
だから、受験期になる前の高校1・2年生のときに国語の勉強をやっちゃいましょう。
勉強は自分のためにするものなのに、そこで得た知識や技術は社会で活かすことが出来るんです。
国語の勉強は学びのきっかけにもなり、自分を社会で活かすきっかけにもなるわけです。
こんなすてきな科目
やらないわけにはいかないですよね。
新書を読む
たくさん本を読むことで、テレビや新聞などのメディアで言っていることって「事実なの?」と疑う目を持てるようになります。
「これなんかすごいな~」って心が動かされるものが書かれていれば、それだけで自分の世界が広がってきます。
読めば読むほど知識も増えていきます。
だから新書を読んでみませんか?
と・・・そんなことをいったところで高校1・2年生が「読みま~す」なんてなりませんね。
なので受験につなげますが、新書を読むことで現代文・英語が得意になることは間違いないです。
現代文と英語は背景知識があれば難しい文章でも読みやすくなります。
その背景知識をつけるのに役立つのが新書です。
模試や参考書に採用された文章は意外と新書から抜き出したものが多いです。
面白いと感じたものがあったら、買って読んでみてください。
勉強をすれば成績は伸びるのか
極端に勉強が苦手な人も一定数いるので、だれもが必ず成績を伸ばすことができるとは限りません。
が、多くの人は継続して努力さえすれば成績を伸ばすことはできます。
たとえ中学生の時に勉強をさぼって、偏差値30台の高校に進学したとしてもです。
「通っている学校を基準にしない」に書いた通り、受験するのはあなた自身であって、高校が受験をするわけではありません。
勉強をしてもなかなか成績が伸びず、やる気を維持することが難しいかもしれませんが、とにかく頑張ってください。
何をしていいのか分からない場合は、学校の定期テストで学年1位を目指すことから始めてみてください。
学年1位になれば(なれなくても学年上位10%くらいまでには入れれば)、負けたくない気持ちが出てきて、継続して勉強ができるようになるはずです。
あなたが高校1年生であれば、知識ゼロからでも国立大学を目指せるでしょうし、早稲田・慶応だって目指せるはずです。
人生を豊かにするために受験勉強を利用する
「現代文の勉強で世界が広がる」でも触れているのですが
知識があるかないかで生きていく面白さは変わってくると私は思っています。
次のようのうなことと、似たような経験ありませんでしたか?
小さいころに親に野球に連れていてもらったけど、ルールが分からないので何が面白いのか全く分からない・・・
「早く帰ろう」
みたいな。
野球に限らず
ルールが分からないスポーツを無理やり見せられても面白いなんて分かるはずがないですよね。
世の中もこれと同じだと思うんです。
何も学ばないということは、世の中に何があるか知らないまま人生を生き続づける。
何のために自分が生きているのかわからないから何が面白いのか分からない。
そんなのもったいないじゃないですか。
世の中に何があるか、1人の人間がすべてを知ることは不可能ですが、
少なくとも学ぶことで自分の興味関心が広がり、いろいろとやりたいことが出てくることは間違いありません。
でも、
親が言うから仕方なく勉強をしている
そんな受け身で勉強をしている人は、受験勉強が受験勉強で終わってしまうかもしれないので要注意です。
あくまでも自分のために自分の意志で受験勉強をすることが大切なんです。
「とにかく偏差値の高い大学に合格するために受験勉強をしている」
大学入試のためだけに受験勉強をしている人もいると思いますが(それはそれで悪いとは思わないのですが)、
「今やっていることは将来のため」
という感覚を持ってやった方がやる気がバンバン湧いてくると思います。
高校の勉強って、知識や技術を高めることで自分のことを外から冷静に見ることが出来るようにもなります。
それによって、
自分を
客観的に
外側から見て
自分自身をコントロールする力も養えます。
高校での勉強は
客観的に物事を見られるように
なるためのものでもあるんです。
単に大学に合格するためだけにするものではないんですよ。
受験勉強を利用して自分の人生を豊かにしちゃいましょう。