福岡大学の受験対策について書いています。

合格するために何をするべきかは人によって異なります。今の自分の実力を考え何をすれば合格に近づくか真剣に考えて勉強に取り組んでください。

福岡大学の基本情報は「福岡大学」、参考書選びに迷っている人は「西南・福大受験のための参考書」を参考にしてください。

英語

福岡大学の英語」も参考にしてください。

福岡大学の英語の問題を解くためには最低でも英検準2級に合格できる実力が必要です。

できるなら英語が苦手な人でも6割を最低目標にしてください。

段階を追って勉強をすれば確実に6割は取れるようになります。

入試問題

並び替え問題に一部難しい問題がでますが、多くのは正解して当たり前の問題です。

センター試験のようにスピードが重視されるわけではないので、丁寧に訳ができるようになることだけを考えて勉強をするべきです。

以下大問ごとに簡単なアドバイスをしておきます。福大英語の制限時間は70分です。目安を足したら85分になりますが、最大でそれくらいの時間は使ってもいいという意味で間違いではありません。

なお、配点は公表されていません。自己採点をするときは学校や予備校で言われている配点を参考に自分で点数をつけましょう。

大問1(下線部和訳) 目安10分

多くの受験生が和訳には苦手意識を持っています。中には白紙解答の人もいるはずです。

しかし、訳すのが難しいと思える英文は出ないと思っていいです。文法・語彙の暗記と、普段から文の構造を意識して精読をすれば合格に必要な点数はもらえるはずです。

満点解答を狙いたいのであれば自然な日本語訳にするための対策をとってください。

たとえば、能動態で訳してはおかしければ受動態で訳してみる、無生物主語を副詞のように訳してみる、名詞句の中の主語動詞の関係を見つけ出すなどです。

しかし、福大レベルの大学では自然な日本語に訳す対策をする必要性は低いです。自然な日本語訳にこだわるよりも文の構造を理解しながら精読をし、それなりの訳ができれば十分です。

なお、「this / it」といった代名詞は具体的に訳せるなら訳しても構いません。福大の模範解答は代名詞を具体的に訳していないので「このことは、それは」などと訳しても大きな減点はないと思います。

大問2(空所補充・内容合致) 目安30分

空所補充は英文の内容を把握し適切なものを選べばいいです。英文解釈ができれば答えは出せるが、文法の理解も解答をするのに役立つ。

英検2級に合格できる実力であれば満点を狙えるくらいのレベル。ただし、問題の難易度にばらつきがあるので難しい時と簡単な時の差がある。

西南の穴埋め問題とは全く異なる。たとえ穴埋め問題でも空欄の前後を見るだけではなく文全体を丁寧に訳す必要がある。福大英語は制限時間が足りなくなるようなことは起こりえないはずなので、初めから丁寧に読む。

焦って空所の前後だけを見てはダメ。それでも解ける問題もあるがかえって問題を難しくするだけ。

落ち着いて満点を狙う。

内容合致問題は本文を先に読むか・設問を先に読むか迷う人もいると思います。学校や塾の先生は「選択肢を読んでから本文を読んだ方が良い」というはずです。しかし、どんな時でも設問から読んだほうがいいというわけではありません。

福大に関しては設問を読まずに本文から読むことを勧めます。

ただし、選択肢が日本語で書かれてある場合は設問から読み始めた方がよいです。

大問3(文法) 目安10分

英検準2級くらいの実力でも解ける問題が多い。2級レベルだと8割以上は余裕でとれるはず。

大問4(発音) 目安5分

福大を受けるのであれば発音問題の対策は欠かせない。少しの努力でそれなりに正解を出すことができる。

高校3年の4月に徹底的に発音のルールを覚える。その後は単語の暗記をするときに発音に注意をするだけでよい。それだけで満点をとれる可能性もある。発音問題は苦手にしている人も多いので、福大合格に必要な正答率は50%くらい。

大問5(並べ替え問題) 目安20分

難しい問題がでることもある。4問中2問とければ十分

英文は内容合致か穴埋め問題が出される。

単語帳はどれを使う

普通の高校であれば西南・福大に必要十分な単語帳を採用しているはずです。

よほど自分に合わないと思わない限り学校で使っているものを使えばいいと思います。

DUO(デュオ)、シスタンが良いと世間で言われていますが、別にそれを使わなかったからと言って合格できないわけではありません。

個人的に、英語が苦手な人は『ターゲット』が一番適していると思っています。

英語が得意な人なら話は変わりますが、苦手な人は1単語1意味を覚える方が負担が少なくて頭に入りやすいはずです。

ネクステを仕上げれば大丈夫?

学校や塾の先生から「ネクステ・UPグレード・スクランブル等を利用して英文法を完璧にすればそれだけで合格できる。長文対策は不要」と言われ、それを信じている人がいるかもしれません。

確かに、福大英語は簡単です。ネクステなどを完璧に覚え、単語の暗記さえすれば長文問題もある程度解けるようになります。

しかし、長文の対策をしなければ自分の感覚で適当に問題を解くことしかできず運が良ければたくさん正解できるが、そうでなければボロボロ、というようになります。

『英文読解入門基本はここだ』だけで構わないのでしっかり読んでおきましょう。

ちなみに、学校や塾の先生は中学・高校のときに頭が良いといわれていた人が多いです。

自分が英文を読めるようになるまでに何をしてきたのかを忘れているので、文法の勉強さえすれば英文和訳や長文ができるようになると勘違いしている人もいます。

英語で高得点を取りたければ最低限の対策は取りましょう。

高校英語が難しく感じる原因

現代文

福岡大学の現代文の配点は60点だと思います。

古文

福大の古文は少し勉強をすればある程度は点数が取れるようになります。

しかし、「古文を見るだけでも嫌」「勉強をしたくない」という人は古文を集中して勉強することができません。

いくら福大の古文が簡単だからと言っても、中途半端に勉強しては入試で点数はとれません。

どうせ中途半端になるくらいなら、思い切って古文の勉強時間をゼロにして、選択科目の勉強時間を増やした方が合格の可能性が確実に高まります。

「受験科目を万遍なく勉強しなければ合格できない」というわけではないので、古文が嫌いな人は思い切って捨ててしまいましょう。

ただし、センター模試では点数が絶対に取れなくなります。

模試でE判定をもらい続け、精神的に不安になるようであれば古文を捨てない方がいいかもしれません。

しかし、西南・福大を第一志望にしている、古文が大好きだったり得意な人を除けば、古文を捨てたほうが合格の可能性が高くなるのは間違いないでしょう。

やるとしても古文単語の暗記程度で十分です。

私が高校生を対象に西南・福大英語の指導をしていた時は、「古文は捨てろ」と言っていました。

塾を卒業した生徒の福大合格率が94%超だったことを考えても、古文を捨てても福大には合格できることは証明されています。

選択科目

数学が得意な人は数学を選んでも大丈夫です。

数学を選ぶことができない人は、自分が興味を持てる科目を選んでください。

いろいろな噂を真に受けて選択科目を決めるのは意味がありません。

どの科目でも本気でやれば合格点を取ることができます。

あれこれ考えず、自分の直感で選択科目を決めてください。

政治経済

ただし、政治経済はものすごくラッキー科目だということを知っておいてください。

政治経済は、はっきりいって日本史・世界史の半分程度の勉強で7割に達するのではないかと思います。

政治経済は、センター試験では日本史・世界史と比べ点数が取りにくい科目です。

それは、センター試験の政治経済は用語暗記以上に理解が必要になるからです。

暗記すべき量はかなり少ないけれど、理解をしてないと問題が解けないので日本史・世界史よりも得点が取りにくいのです。

しかし、福大の政治経済はそういうことはありません。

理解が必要な問題はないと言ってもいいくらいです。

ほぼすべての問題が単純暗記で解けてしまいます。

覚える量が少なく、単純暗記で解けてしまう問題ばかりなんです。

政治経済の参考書を本屋で立ち読みし、おもしろそうだと思ったら政治経済を選択した方が合格の可能性が高くなると思います。

ただし、政治経済を選択する人はほとんどいないので、途中で本当に政治経済でいいのかと不安になるかもしれません。

そうなると思うようであれば無難に日本史か世界史を選びましょう。

政治経済の知識は就職試験や公務員試験でも役立ちます。

大学にも合格しやすくなって、就職にも役立つのです。

どう考えてもラッキー科目としか思えません。

高校2年までにかなり力を入れている科目があれば政治経済ではなくその科目を選ぶのは当然です。

無理に政治経済に乗り換えないでください。

考え方が変わり、受験に合格することだけを考えるのであれば日本史が一番良い選択科目だと思っています。

政経は1ヵ月でどうにかなるか

いくら簡単だといっても1ヶ月くらいで7割以上取れるようになるわけではありません。

覚える量が少ないといっても大学入試です。

それまで政治経済をやったことのない高校生が1ヵ月で知識を詰め込める量ではありません。

英語・国語の勉強をゼロにして政治経済だけを勉強してもいいなら6割以上は取れるようになるかもしれませんが、英語・国語の勉強をゼロにするのは現実的ではありません。