福岡大学のセンタープラス入試について書いています。
福岡大学の基本情報は「福岡大学」を参考にしてください。
参考:人文学部
参考:法・経済・商学部
参考:理学部
参考:工学部
参考:医学・看護・スポーツ科学部
目次
志願者数・偏差値(2018年度入試)
文系学科の大半が定員を増やしました。
平成30年に福大は入学定員が増えましたが、センタープラスのもともとの募集人員を考えると、大学側が文系学部の生徒に関しては一般入試で成績が悪い人をたくさん合格させるよりも、センターで点数が取れる人を入学させたいと考えた現れだと思います。
過去の入試結果では、定員が増えたら大幅に合格者が増えることもあれば、増えてもほとんど変わらなかったこともあります。
ですので、今回の定員増でどれくらいの合格者数を出すかは見当がつきません。
学科 | 募集枠 | 志願者 | 合格者 | 河合 | 進研 |
---|---|---|---|---|---|
文化 | 10人 | 281人 | 98人 | 50.0 / 69% | 58 |
歴史 | 7人 | 256人 | 72人 | 55.0 / 77% | 62 |
日本 | 9人 | 213人 | 82人 | 50.0 / 73% | 59 |
臨床 | 10人 | 332人 | 71人 | 47.5 / 71% | 59 |
英語 | 7人 | 358人 | 68人 | 52.5 / 74% | 60 |
ドイ | 4人 | 85人 | 34人 | 47.5 / 67% | 54 |
フラ | 4人 | 92人 | 27人 | 47.5 / 68% | 54 |
東ア | 4人 | 159人 | 30人 | 50.0 / 72% | 56 |
法律 | 37人 | 789人 | 369人 | 47.5 / 69% | 57 |
経法 | 13人 | 394人 | 101人 | 47.5 / 68% | 55 |
経済 | 25人 | 1,103人 | 357人 | 45.0 / 72% | 57 |
産経 | 10人 | 241人 | 71人 | 45.0 / 68% | 56 |
商 | 20人 | 722人 | 135人 | 45.0 / 69% | 56 |
経営 | 20人 | 440人 | 114人 | 45.0 / 69% | 56 |
貿易 | 15人 | 428人 | 78人 | 45.0 / 67% | 56 |
応数 | 2人 | 170人 | 53人 | 50.0 / 74% | 56 |
社数 | 68人 | 14人 | 47.5 / 73% | 54 | |
物理 | 2人 | 162人 | 58人 | 45.0 / 62% | 54 |
ナ物 | 15人 | 6人 | 45.0 / 62% | 52 | |
化学 | 2人 | 117人 | 75人 | 50.0 / 70% | 55 |
ナ化 | 17人 | 12人 | 47.5 / 62% | 54 | |
地球 | 2人 | 128人 | 41人 | 47.5 / 64% | 55 |
機械 | 8人 | 346人 | 157人 | 45.0 / 70% | 53 |
電気 | 8人 | 296人 | 152人 | 42.5 / 67% | 52 |
電子 | 13人 | 612人 | 181人 | 45.0 / 69% | 52 |
化シ | 8人 | 242人 | 113人 | 42.5 / 69% | 52 |
社デ | 13人 | 273人 | 105人 | 45.0 / 67% | 53 |
建築 | 13人 | 375人 | 76人 | 47.5 / 74% | 52 |
看護 | 5人 | 267人 | 49人 | 52.5 / 70% | 58 |
薬 | 10人 | 330人 | 58人 | 57.5 / 77% | 60 |
理学部
昨年度と本年度の志願者数の増減は以下の通りカッコ内が昨年度です。
- 応用数学:170(132)名
- 社会数理:68(40)名
- 物理 :162(85)名
- 物理ナノ:15(5)名
- 化学 :117(135)名
- 化学ナノ:17(17)名
- 地球圏 :128(111)名
募集人員に変更はないので、昨年度の受験者数よりも多ければ合格は難しく、少なければ簡単になる可能性が高いです。
工学部
電子情報・社会デザイン・建築学科の定員が各5名ずつ増え13名になりました。
昨年度と本年度の志願者数の増減は以下の通りカッコ内が昨年度です。
- 機械工学:346(350)名
- 電気工学:296(281)名
- 電子情報:612(489)名
- 化学シス:242(210)名
- 社会デザ:273(268)名
- 建築 :375(408)名
社会デザインと建築は合格しやすくなる可能性がものすごた会です。
電子情報は志願者数が増えましたが、5名増えたことを考えると昨年度と変化はあまりないはずです。
その他の学科は昨年と同じくらいの難易度になるはずです。
看護・薬
昨年度と本年度の志願者数の増減は以下の通りカッコ内が昨年度です。
- 看護:267(242)名
- 薬 :330(325)名
どちらの学科もほぼ変化がないので昨年同様の難易度になると思います。
センタープラスは難しい
2018年度受験用の福岡大学のパンフレットには、「前期で不合格になったけれどセンタープラス型を併用していたから合格を勝ち取った受験生が654人もいる」とあります。
では、センタープラスで不合格になって一般で合格した人はどれくらいいるのでしょうか。
おそらく、学科によって異なると思いますが、前期で合格してプラスで不合格になった人のほうが、プラスで合格して前期で不合格になった人よりも多いはずです。
与えられた情報をうのみにし、「そうなんだ。センタープラスで受験したほうが絶対にお得じゃん」と何も考えず納得してしまう人が、このような数字に騙されるんです。
たしかに、センタープラスは募集人員が少ないにもかかわらず合格者数が多いので合格しやすいような気になります(定員の10倍~20倍は合格する)。
しかし、これは前期・プラスに重複合格者がいるから、合格者を大量に出しているだけです(合格しても実際に入学する割合が極端に少ないので大量に合格者を出す)。
要は、一般でも合格できる人がプラスでも合格しているというわけです。
よく考えてください、プラスは前期・センター両試験で高得点の2科目が合否の判断材料になります。
高得点の2科目で勝負をするのだから、特定の科目が極端にできる人に有利になっています。
これを考えれば、極端に得意科目がない人にとっては、プラスが一般前期よりも合格するのが難しいことは明らかです。
チャンスが増えるという意味では、パンフレットの内容は正しいですが、プラスを利用したからといって誰もが有利になるというわけではありません。
プラスが有利になる人
一般前期よりもプラスを利用したほうが合格の可能性が高まる人がいるのは確かです。
英語が得意
受験生なら知っていると思いますが、英検2級を持っていたらセンターで8割、準1級なら満点で換算されます。
つまり、英検2級以上を持っていれば、センターで7割前後を取ることが合格目安となるプラスで、大きなアドバンテージを手にすることができるのです。
これを考えると、センタープラスを利用する人は英語が得意な人に特に有利になっていることが分かると思います。
また、一部の学科を除き多くの学科が一般前期・センターのいずれかで英語が必須科目に指定されています。
これらから、英語が苦手であれば、受験をしても合格の可能性はほぼないと断言できます。
極端に得意な科目がある
文系学科と工学部と理学部(応用数・社会数理・物理)は実質2科目で受験ができます。
文系学科は前期で英語・国語が必須になっている(一部除く)ので、この2科目が極端に得意だと合格の可能性が高くなるでしょう。
文化学科は前期で英語・国語・選択科目の3科目から2科目(英語が必須ではない)、センターも英語が必須ではないので、英語が苦手で国語が得意という人に有利です。
歴史学科は英語が必須になっていないので国語と選択科目(日本史・世界史・地理)が得意な人に有利です。
法学部は国語が前期で必須になっていないので、英語と選択科目が極端にできる人に有利です。
理系学部は英語が必須になっておらず、数学と理科だけで受験できるところが多いです。英語が苦手な人は合格の可能性を高められるはずです。
自分が得意な科目だけで受験できるかどうか、受験を考えている人は各自確認してください。
プラスを利用するかは自己採点後
プラスの出願期限は2018年1月16日です。センター試験が14日に終わるので自己採点をしてから受験をするかしないかの判断ができます。
一般前期で必須になっている科目が得意で、7割を確実に取れるというのであれば、センターで6割5分以上あれば合格の可能性があるはずです。
前期の必須科目が苦手であれば、センターで7割5分以上なければ厳しいかもしれません。
あくまでも私の考えなので、受験するかしないかは自分で判断してください。
※ センター利用の出願期限はセンター試験の前なので注意してください。
どうしても行きたい学科がある場合
チャンスが少しでも増えるのであればその可能性に賭けたいというのであれば、前期で同じ学科を2回受け、センタープラスも利用してください。
例えば、東アジアにどうしても合格したいのであれば、前期で2月6日と11日の2回受け、センタープラスで受験するのです。
このパターンが福大に合格できる可能性を一番高めます。