福岡大学の系統別入試についてまとめています。

系統別は人文科学系統、社会科学系統、理学・工学系統、医療・保健系統、スポーツ科学系統の5系統に分けられており、最大で12学科を併願できます。

福岡大学の基本情報は「福岡大学」を参考にしてください。

参考:人文学部
参考:法・経済・商学部
参考:理学部
参考:工学部
参考:医学・看護・スポーツ科学部

 

志願者・偏差値

前年度(下の表は2018年度の結果)よりも、志願者数が減った学科が多いです。

受験者数が減って見た目上は合格しやすくなったように感じられますが、初めから合格の可能性が少ないと感じた受験生が一般に的を絞った可能性が考えられます。

ですので、実際の難易度はそこまで変わらないはずです。

以下、「合格しやすくなった」という表現をしていますが、数字上はそうなっているからそのように表現しているだけなので、「合格が簡単になった」と勘違いしないようにしてください。

ただし、定員が増加し、且つ大幅に志願者数が減少したところは見た目だけでなく実質的に合格しやすくなると思います。

学科募集枠志願者合格者河合進研
文化5人121人25人52.558
歴史8人162人31人55.062
日本5人150人30人52.559
臨床5人148人25人50.058
英語7人153人37人50.060
ドイ3人60人18人47.553
フラ3人75人31人47.553
東ア3人87人22人50.055
法律30人371人122人47.556
経法17人469人91人45.054
経済25人623人151人50.056
産経10人287人73人45.055
23人568人115人47.555
経営14人545人110人47.555
貿易14人385人67人45.055
会プ2人37人5人50.055
応数3人86人19人50.052
社数40人8人50.052
物理3人120人28人42.550
ナ物29人10人45.050
化学5人61人33人47.552
ナ化26人8人47.551
地球4人82人27人47.552
機械10人184人55人45.050
電気10人185人51人45.050
電子14人272人46人45.050
化シ10人112人29人45.050
社デ10人161人38人45.050
建築10人161人25人45.051
医学70人2,873人125人65.064
看護8人144人34人52.556
15人355人75人57.559
スポ710716人50.053
健康27314人50.053

場合によっては合格しやすくなる

系統別入試はすべての学科が400点満点で、傾斜配点方式を採用しているので、特定の科目が得意だと有利になります。

配点が高くなっている科目が自分の得意科目であれば、おそらく一般前期で受験するよりも合格しやすくなります。

定員が少ないから難しいのでは?

募集人員が少ないということに若干不安を覚える人もいると思います。

しかし、定員の10倍は合格者を出しますし、受験者数が少ないので一般入試よりも倍率が低くなることも普通に起こっています。

受験する年度によっては極端に受験者数が少なくなることもあるので、自分が受験するときにそうなったらラッキーです。

重複合格者が多いのでは?

「系統別は複数学科をいくつも同時に受けられるので、複数の学科に1人がたくさん合格していることを考えれば、合格の実数は少ないはず。だから、結局は一般よりも難しい」と思う人もいるはずです。

しかし、受けているテストが異なるので合格最低点だけをみて一概には言えませんが、合格最低点をみると一般入試とそこまで違いがありません。

逆に、合格最低点が低くなっていることもあります。

なので、仮に重複合格者がたくさんいたとしても、得意科目を上手に利用すれば、一般よりも合格しやすくなるはずです。

センターを利用する入試が難しくなるのとは全く違います(センターを利用する入試になると合格には7割前後取らなければならない)。

自分に有利な学科を探す

傾斜配点を利用して自分が合格しやすい学科を探してください。

歴史、英語、日本語

得意ま1科目を最大限に利用できます。

歴史学科は選択科目(日本史・世界史・地理)、英語は英語、日本語日本文化学科は国語の配点が200点です。

その他の科目が100点になっているので、配点が高い科目で9割以上とれる自信があれば、他の科目がそれぞれ3割強あれば合格できる可能性がでてきます。

得意科目が8割なら、他の科目は4割強です。

文化、教育・臨床心理、ドイツ、フランス、東アジア地域言語、法律学科

選択科目で点数を稼げない人に有利です。

英語・国語の配点が150点で選択科目が100点になっています。

選択科目をおろそかにしていたが、英語が得意で国語でそこそこ点数がとれる自信があれば合格の可能性がでてきます。

フランス語学科は2018年までは英語200点、国語・選択科目100点でしたが、2019年度入試から配点が変わりました。

経営法、経営学科

英語が苦手な人に有利です。

国語と選択科目の配点が150点で英語が100点です。

英語が苦手で3~4割くらいしか取れないが、国語と選択科目を合わせて7割以上取れるのであれば合格の可能性が見えてきます。

経済、産業経済、商、貿易学科

国語が苦手な人に有利です。

英語と選択科目の配点が150点で国語が100点です。

国語、特に古文が苦手な人に有利になる可能性が高いと思います。

スポーツ学科

得意な1科目を最大限利用できます。

英語・国語・選択科目のうち高得点の1科目を200点に換算されます。

ですので、確実に8割以上取れるような極端に得意な科目があれば、他の2科目が5割程度しか取れなかったとしても合格可能性がでてきます。

合格最低点が高いので、高得点の1科目が7割程度しかとれなければ、他の2科目も7割必要になるので、一般入試で受験するほうが合格しやすくなります。

理学部

応用数、社会数理・情報インスティテュートは数学、それ以外の学科は選択科目(科目指定あり)の配点が200点です。

他の科目が100点なので、配点が200点になっている科目が極端に得意なら合格の可能性が出てきます。

化学科(インスティテュート含む)は2018年度までは数学・選択科目(化学)が150点、英語が100点でしたが、2019年度入試から配点が変わりました。

工学部

工学部は英語・数学が150点、選択科目が100点になっています。