中学時代の偏差値が57・8あったとしても西南・福大に合格できる人は意外と少ないです。

ましてや、40中盤から50台前半の生徒を西南・福大に合格させることは簡単にできることではありません。

しかし、ここ数年それを実現しているのが柏陵と糸島高校です。

両高校は偏差値40台中盤でも合格できてしまいますし、56以上の合格者は1割いるかいないかくらいです。

それにもかかわらず、西南・福大の合格実績(入学時の偏差値から考えればものすごい)を出しています。

入学時偏差値を考えたら本当にすごい

柏陵は第5学区の中では、全入状態の太宰府を抜かせば、一番偏差値が低い公立高校です。糸島高校も第6学区の公立普通科ではずば抜けて偏差値が低いです。

なので、この2つの高校は少し勉強をすれば誰でも合格ができてしまいます。

たとえ偏差値が40台前半でも、内申点が25以上あれば中学3年の3学期から本気で勉強をするだけで合格できてしまうはずです。

それにもかかわらず、ここ3年の西南・福大の合格実績だけを見れば福岡中央・筑紫中央・福翔に引けを取りません。糸島高校に関しては国公立大学の合格者数だけで考えれば福翔よりも断然よいですし、筑紫中央とほぼ同じ(合格している大学に差はある)です。

入学時の偏差値で完全に負けているこの2つの高校がなぜここまで西南・福大の合格実績が出せているのか、国立大学に合格者を出せているのか、授業を見学させてもらいたいと思うくらいすごいです。

大手塾やフクトが出している偏差値の高低だけでは、その高校が生徒の力を伸ばせられるかられないか、分かりませんよね。

偏差値が低くても生徒を大学に合格させられる高校を選ぶか、偏差値が高くても大学に合格させられない高校を選ぶか、どちらを選んだ方が良いのでしょうかね。

※ 大学に合格することがすべてではありませんが、俗にいうFランクではなく本気で勉強をしなければ合格できない大学に一般入試で合格することは、その後の自分にプラスになることは間違いありません。

参考:高校による私立大学合格者数水増し

西南・福大なら柏陵?

柏陵高校は本当に偏差値が低くても合格できます。合格者の中には偏差値50台後半の人も少しはいますが、半数以上が偏差値50以下ということがここ数年続いています。

入学時の偏差値を考えたら西南に20人、福大に50人合格くらいになってもおかしくないです。

同程度の入学時偏差値である第4学区の「須恵」「玄界」「光陵」と比べればその数字のすごさは桁外れです。

短大・専門学校へ進学する人、就職をする人を合わせれば80名ほどいるみたいなので、280人(全校生徒の8割)程度が4年制大学に進学していはずです。

重複合格者が相当数いるはずなので280人のうち実際に西南・福大に合格できている人は5割いるかいないかでしょうが、それでもかなりの合格実績です。

偏差値55・6で入学してきた子を確実に西南・福大に導き、偏差値50前後で入学してきた子の底上げをして中村・九産・福工・久留米などに合格させているのだと推測できます。

この状況が今後も続くのであれば、柏陵の近くに住み、西南・福大に合格できれば十分だと思っている受験生ならば筑紫中央・福翔・武蔵台に行くよりも柏陵を選んだほうが良いかもしれませんね。

ただし、校長先生が変わることでその学校の雰囲気が180度違ってくることはよくあるので、このような状況が続かないことも考えられます。その点は注意してください。

※ 合格者数はその学校の定員も考慮に入れてください。定員が440名のところと320名では、320名のほうが実績が悪くなるに決まっています。

参考:柏陵高校

低偏差値から国立なら糸島

入学時の偏差値からは考えられないくらいの国立大学合格者数を出しています。

合格実績と入学時の偏差値を見れば見るほど、何がどうなっているのか分からなくなるくらいです。

中学時代偏差値が60台以上だった生徒の入学者数が極端に少ない糸島高校が、国公立大学に30名上の合格者を出しています。

普通であれば、糸島高校レベルの高校なら2桁にするだけでも超大健闘なのに、30名です。

しかも、北九州地区の中堅公立高校のように、北九州市立大学の推薦入試で大量に国公立大学の合格者数を増やしているわけではありません。

この中の一定数が推薦入試での合格かもしれませんが、仮にそうだとしてもすごいです。

学校の雰囲気が良くなければ、学校の先生が生徒たちのやる気を上手に引き出していなければ、絶対にここまでの成績を出すことはできません。

本当にすごいと思います。

参考:糸島高校

中学時代の偏差値

西南・福大に合格する人の中学の時の偏差値はだいたい50台後半(福岡中央・筑紫中央レベル)くらいです。

偏差値50台前半が九産・福工・中村などに合格できる程度で、偏差値40台になると、そもそも大学進学すら考えない人が多くなります(私の感覚では)。

つまり、柏陵・糸島高校の入学時偏差値を考えれば、合格者の大半が九産レベル、もしくはそれよりもレベルの低い大学でもおかしくありません。大学どころか、専門学校に進学する人がもっと多くても不思議ではないです。

にもかかわらず、あの合格実績です。

あの結果は高校の指導努力が影響しているとしか思えません。